定価1,361円(本体1,238円)
発売日1998年9月
ISBN978-4-7917-1036-2
■特別掲載
テュラムが突き刺した夜 フランスW杯が終わって / 陣野俊史
■歩行と思索
T・S・エリオットとド・マンをつなぐ線 / 富山太佳夫
“臭いものに蓋”の欺瞞が続く二〇世紀史学 / 岩谷宏
■特別掲載
声の 「戦争」 『虞美人草』 における身体と性 / 内藤千珠子
特集=遺伝子操作
【イントロダクション】
遺伝子的思考 / 長野敬
【鼎談】
生命操作に抗して / 江原由美子+貝谷嘉洋+藤江もと子
【遺伝子研究の現在】
クローン人間と 「“ヒトラー”の、遺伝子」 / 堂前雅史+廣野喜幸
隠喩としての遺伝子機能 / 倉谷滋
分子ゲームとしての生体組織 ティッシュ・エンジニアリング / 大和雅之
【ポリティクス】
遺伝子と権力 / 港千尋
遺伝子研究の知識政治学的分析に向けて / 金森修
遺伝情報へのアクセス権はいつ成立するか? 守秘義務とリプロダクション / 玉井真理子
「自然な身体」 という神話 ヒトゲノム多様性計画の 「論理」 / マーガレット・ロック (訳=薄井明)
【インタヴュー】
行動する細胞 あるいは 「DNA伝説」 批判 / 団まりな [聞き手=柘植あづみ]
【ジーンビジネス】
未知による連帯の限界 遺伝子検査と保険 / 立岩真也
拡大するジーンビジネス / 天笠啓祐
【遺伝子のメタクリティーク】
後悔を担う遺伝子、または、我々はいかにして 「おかわり屋」 から逃れるか? / 郡司ペギオ‐幸夫
機械としての生 / 矢作征男
■研究手帖
トナカイは虫に弱い / 萩原なつ子