定価1,361円(本体1,238円)
発売日1998年6月
ISBN978-4-7917-1032-4
■連載――アンゼノロジー 第13回
安全学の可能性 13 方法論の問題 / 村上陽一郎
■歩行と思索
ゲイ、オーラル・ヒストリー、大森荘蔵 / 富山太佳夫
メタ思考を基盤とする協産主義 それは最良の情報品質を生む / 岩谷宏
■追悼=リオタール
哲学者は花を摘まない / 小林康夫
リオタールの死と知識人の世紀の終わり / 塚原史
リオタールは 「転向」 したか? / 松葉祥一
特集=文化節合のポリティクス 文化人類学の新しい階段
【鼎談】
文化人類学の可能性 / 太田好信+清水昭俊+冨山一郎
【文化人類学の提言】
人類学的知の形成 / 多木浩二
人類学の認識論的諸問題 / 今村仁司
発見と喪失 / 姜尚中
【ポスト・コロニアル】
被植民者たちを表象=代弁すること : 人類学の対話者 / エドワード・サイード (訳=姜麦瑞)
【文化人類学の現在】
異種混淆の近代と人類学 / 古谷嘉章
ディアスポラ / ジェイムズ・クリフォード (訳=有元健)
人類学とマルチカルチュラリズム
マルチカルチュラリストが留意すべき人類学とはなにか? / テレンス・ターナー (訳=柴山麻妃)
同時間的モダニズム ハーレム・ルネサンスと文化人類学 / 太田好信
【文化節合】
韓国 近代への喪章 暴力と済州抗争の記憶 / 金成禮 (訳=伊地知紀子)
弱者の口を借りて何を語るのか 仏教界の 『女性の人権』 の語りをめぐって / 川橋範子+熊本英人
ろう文化における身体性と文化 順序性と同時性 / 森壮也
【人類学のポリティクス】
文化・歴史・ナラティブ ネグリチュードの彼方の人類学 / 松田素二
海上ヘリ基地問題と日本人類学 沖縄県名護市辺野古でのフィールドワークの覚え書き / 井上雅道
■環境破壊
アノマリーである権利(承前)
/ エヴリン・フォックス・ケラー+エリザベッタ・ドニーニ (訳=川島慶子+斎藤憲)
■特別掲載
ヴァティカンと科学(承前) 「ガリレオ問題」、「進化論問題」 に関する教皇発言の歴史的位相 / 川田勝
■研究手帖
PLÈBE・DELINQUANT・LIBERTÈ / 酒井隆史