定価1,361円(本体1,238円)
発売日1998年5月
ISBN978-4-7917-1031-7
■連載――アンゼノロジー 第12回
安全学の可能性 安全工学と安全学 / 村上陽一郎
■歩行と思索
関係は言語圏域にあり実態圏域にはない / 岩谷宏
■特別掲載
ヴァティカンと科学 「ガリレオ問題」、「進化論問題」 に関する教皇発言の歴史的位相 / 川田勝
特集=環境破壊
【闘争するエコロジー】
波と樹の語ること / 石牟礼道子
ゴミと民主主義 : 女たちの闘い
日の出町からの報告 1 / 田島喜代恵+永戸千恵 [司会=熊本一規]
物への/からの問い : 「緑の森の一角獣座」の闘い
日の出町からの報告 2 / 若林奮 [聞き手=中村英樹]
【環境問題の現場から】
環境ホルモンとは何か 巻貝のインポセックスの事例から / 堀口敏宏 [聞き手=三島佳子]
欧州エコロジー運動の現在 フランス反核運動から透けて見えてくるもの / コリン・コバヤシ
【生成のエコロジー】
秘密・闇・環境 / 澤野雅樹
増殖の科学 / 港千尋
【討議】
エコフェミニズムを習う 抵抗と生成の織物のための数章
/ 奥田暁子+近藤和子+竹見智恵子+萩原なつ子
【エコロジカル・フェミニズム】
自己決定――ユートピアの終焉? / マリア・ミース (訳=後藤浩子)
歴史とは痛いものだ
緑の革命とそのエコ・フェミニズム的批判に対する唯物論的フェミニズムのパースペクティヴ
/ ミーラ・ナンダ (訳=後藤浩子)
女‐身体アリーナになる エコフェミニズムの稜線 / 雑賀恵子
【女性・自然・科学】
アノマリーである権利 / エヴリン・フォックス・ケラー+エリザベッタ・ドニーニ (訳=川島慶子+斎藤憲)
【エコロジカル・サイエンス】
ダーウィン的方法 / 佐々木正人
生態物理学への試み / 松野孝一郎
オートカタキネティクス(Autocatakinetics)
ミニマルな存在論、エコロジカルな関係の構成的論理 / ロッド・スウェンソン (訳=河村一郎)
【先住民】
エコロジズムの聖者か、マキャベリストとの同床異夢か
先住民族と環境保全主義の切り結ぶところ / 細川弘明
【討議】
徒党の身体へ / 田中泯+宇野邦一 [司会=高橋義人]
■研究手帖
「白い貴婦人」 と 「官能的なムラータ」 / 東琢磨