定価1,361円(本体1,238円)
発売日1998年4月
ISBN978-4-7917-1030-0
■連載――アンゼノロジー 第11回
安全学の可能性 11 方法論の問題 / 村上陽一郎
■歩行と思索
「存在」 よりも前にすでに 「関係」 がある
グローバル貨幣&ネットワークがその自覚へ誘いざなう / 岩谷宏
■特別掲載
文化の混交を問い直す / ナタリー・デイヴィス (訳=唐澤靖彦)
「鉄の殻」 への問い 武田泰淳における 「民族」 への眼差し / 三宅芳夫
特集=聖書は知られているか
【聖書は知られているか】
聖書をめぐる障壁 / 田川建三
聖書は知られているか / 田川建三+木幡藤子
【聖書を読む】
「言語ゲーム」 と新約思想研究 / 八木誠一
聖書の矛盾をどう読むか / 青野太潮
七十人訳聖書から垣間見るユダヤ人社会 / 秦剛平
「復活」 信仰の成立 / 佐藤研
【グノーシス】
聖書とグノーシス その女性性をめぐって / 荒井献 [聞き手=小谷真理]
ナグ・ハマデイ文書とは何か / 大貫隆 [聞き手=入江良平]
「対を絶する絶対」 と日常世界 グノーシス主義の論理構造に関連して / 彌永信美
【死海文書】
死海文書と新約聖書 / 土岐健治
【聖書のポリティクス】
「肉に従って知る」 とは? 新約聖書を読むということ / 高尾利数
神は嫉妬深いか? 同化主義とシオニズムのはざま / 柴田寿子
【聖書とフェミニズム】
フェミニストの視点から聖書を読む / 山口里子
母なる神 一九七〇年代 「女性神ゴッデスアート」 のエッセンシャリズム / 萩原弘子
【聖書とポスト・コロニアリズム】
聖書日本語訳 / 吉原ゆかり
奇跡のしるし 一八一七年五月、デリー郊外の木の下における、
アンビヴァレンスと権威に関する問い / ホミ・K・バーバ (訳=本橋哲也)
■特別掲載
「ニュータイムズ」 が意味するもの / ステュアート・ホール (訳=岡本雅子)
■研究手帖
「知」 のオフサイド・トラップ / 李孝徳