定価1,361円(本体1,238円)
発売日1998年3月
ISBN978-4-7917-1028-7
■連載――アンゼノロジー 第10回
安全学の可能性 10 / 村上陽一郎
■歩行と思索
歴史の横っ跳び / 富山太佳夫
不遜な他者概念、差異が生ずる暗がり / 岩谷宏
■特別掲載
サッカー・部族・共同体 フランスサッカーのハイブリッド性について / 陣野俊史
分裂病治療からカオス理論へ / ルーク・チオンピ [聞き手=河本英夫+花村誠一]
私という旅 マイノリティ間の差異と政治(承前) / リサ・ゴウ [聞き手=鄭暎惠]
特集=ユーロ・ラディカリズム アントニオ・ネグリの思想圏
【テクスト】
批判としてのコミュニズム / アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート (訳=長原豊)
警察学 / トニ・ネグリ (訳=松葉祥一)
低迷するヨーロッパ?産業循環の空間領域テリノワール 限界と障害 / アントニオ・ネグリ (訳=中原隆幸)
欲望する機械 『アンチ・オイディプス』 をめぐって / トニ・ネグリ (訳=杉村昌昭)
【ネグリを読む】
トニ・ネグリを読むために / 市田良彦
Il caso 7 Aprile A・ネグリとモロ事件 / 伊藤公雄
生産的労働者主義の伝統からの切断 アウトノミア運動の中のマルクス / 小倉利丸
【インタヴュー】
アントニオ・ネグリとは誰か / 小倉利丸 [聞き手=小倉虫太郎+酒井隆史]
【スピノザ】
アントニオ・ネグリのスピノザについて / 上村忠男
アントニオ・ネグリのスピノザ論 / 上野修
【世界へ】
《ピエール・メナールの教訓》から《トレーンの侵入》へ / 崎山政毅
砂漠のうえで ペルーの自治都市のたたかいから / 東琢磨
【運動】
アウトノミアからアクティヴィズムへ / 上野俊哉
高円寺ネグリ系、たまには他人の運動について語る / 矢部史郎+山の手緑
【思想圏】
集団的解釈の生理学の再構築
ネグリ・ガタリ・ドゥルーズのマルクス主義における《マルクスの乗り越え》 / ケネス・スリン (訳=浅野俊哉)
【イタリア】
潜勢‐力と法 / ジョルジョ・アガンベン (訳=長原豊)
境界領域の思想 「辺境」のイタリア知識人論ノート / 新原道信
【経済】
〈セー法則〉を維持する時間‐空間装置――期待‐規範をめぐる闘争
In Your Face Marxist! Toni Negri / 長原豊
■ウィトゲンシュタイン
他者の語りとしての〈私〉論 永井独我論の脱構築(承前) / 勝守真
■研究手帖
幼児の耳 / 村山敏勝