定価1,361円(本体1,238円)
発売日1999年8月
ISBN978-4-7917-1049-2
■連載――私の一宮巡詣記 第11回
海を渡る北陸の神々 Ⅰ 気多と渡津 / 大林太良
■歩行と思索
存在への追悼 関係の病やまいとして国家や貨幣をみる / 岩谷宏
■特別掲載
エコ・ウォーズ / 金森修
特集=甦るギリシャ
【インタヴュー】
現代を生きるプラトン / 藤澤令夫 [聞き手=田崎英明]
【討議】
始原としてのギリシャ / 山川偉也+野家啓一
【エッセイ】
パルメニデス、飄風に立つ / 井上忠
【始原の思考】
解体する自然のさ中なる生 エンペドクレスの 「新断片」 発見によせて / 内山勝利
古代ギリシア哲学を真剣に考えるための一つの案内 あるいはロゴスとピュシス / 中畑正志
【ギリシャの発見】
アリストテレス読みとしてのハイデガー / 木田元
ウィーンの世紀末とギリシャ・ルネサンス / 上山安敏
【悲劇と政治】
アンティゴネの手 / ニコル・ロロー (訳=吉武純夫)
ドラーマとパトス 悲劇と哲学との関わりをめぐって / 神崎繁
ギリシア悲劇と政治 / ピエール・ヴィダル=ナケ (訳=橋本資久)
伝承・神話・空想社会ユートピアにおける奴隷制度と《女たちによる支配》
/ ピエール・ヴィダル=ナケ (訳=金澤良樹)
【真理とは何か】
「すべてを聞いて学ぶがよい」 パルメニデスにおける真理の 「啓示」 と 「探求」 / 三浦要
弁論術は政治術か? ゴルギアスと民主制 / 木下昌巳
【生と哲学】
哲学者の生について ミメーシスをめぐって / 田崎英明
幸福な生の傷つきやすさ 生きることとその悲惨さ / マーサ・C・ヌスバウム (訳=高橋久一郎)
■研究手帖
違和感を抱えて / 池田忍