定価1,361円(本体1,238円)
発売日1999年6月
ISBN978-4-7917-1047-8
■連載――私の一宮巡詣記 第9回
中部高地に乗り込んだ神々 信濃・飛騨 / 大林太良
■歩行と思索
円への言及をやめて球体への着目を 今世紀の夥しい犠牲者たちの霊が迫るもの / 岩谷宏
■特別掲載
「従軍慰安婦」 問題における暴力のエコノミー / 早尾貴紀
ピル幻想 飲むのか、それとも飲まされるのか / 豊田正弘
セザンヌ 画家のメチエ(承前) / 前田英樹
特集=大学改革
【インタヴュー】
大学改革と自由化 エイジェンシー化のゆくえ / 阿部謹也
【自由化】
「改革熱」 という病と知の自立 / 岩崎稔
「卓越性」 の支配 「選択・責任・連帯の教育改革」 批判 / 大内裕和
応答するエイジェンシー / 本橋哲也
【大学の危機】
廃墟の中の大学 / ビル・リーディングス (訳=河村一郎)
危機にある大学のための診断と緊急措置
/ ARESER(高等教育と研究に関する研究会) (訳=中村征樹)
【知識人】
大学を教育すること カルチュラル・スタディーズの発展と英国の大学制度 / 毛利嘉孝
理念的なものへのコミットメントと制度からの自由
真の意味での高等教育を可能な限り広範な人々に保証するために / 櫻本陽一
【公共性】
美術館はどうなる / 多木浩二
メディア研究、パブリックな知をめぐる覚え書き / 吉見俊哉
【生涯学習】
社会教育と生涯学習の概念をあらためて問う / 長澤成次
臨教審以降の〈大学再編〉過程が指し示すもの
地域社会の再編の統合過程にみる大学の社会的再配置戦略 / 山根伸洋
【学生】
学生はみんな働いている 全貧連に聞く / 松本哉 [聞き手=山の手緑+矢部史郎]
■研究手帖
「説教」 する言葉 / 佐藤泉