定価1,361円(本体1,238円)
発売日2001年6月
ISBN978-4-7917-1074-4
■連載――往復書簡=剣の思想 最終回
模索の中で / 甲野善紀
■歩行と思索
ネットワーク人種と胎児期のうごめき もはやオーディエンス人びとはいない / 岩谷宏
■特別掲載
誰がフェリックス・ヌスバウムを憶えているのか?
発見/再発見される「証言としての芸術」 / 徐京植
歴史家される記憶 / 津覇実明
■追悼・大林太良
大林太良先生への感謝 / 吉田敦彦
特集=恐怖の政治学 操作される不安
【インタヴュー】
構造改革とグローバル資本 内務省の復活 / 斎藤貴男 [聞き手=酒井隆史]
【恐怖の政治学】
消費社会における恐怖の活用 / 渋谷望
法と秩序の社会的効用 / ジグムント・バウマン (訳=福本圭介)
【恐怖とリベラリズム】
ビッグ・ブラザーの時代 / 毛利嘉孝
恐怖のリベラリズム / ジュディス・シュクラー (訳=大川正彦)
【ホラー】
恐怖の召還/遍在 ITホラーとポストパノプティコン / 福冨忠和
なぜファンタスティック韓国映画なのか
〈大怪獣ヨンガリ〉(一九六七 )〈宇宙怪人キングサタン〉(一九六七)
そして一九九〇年代後半のファンタスティック韓国映画 / 金素榮 (訳=藤井たけし)
ファンタスティック映画の時間戦争 近代性と前近代性 / 金素榮 (訳=藤井たけし)
【人間のセキュリティ】
「人間の安全保障」という逆説 〈恐怖からの自由〉と〈他者への恐怖〉 / 土佐弘之
【恐怖の心理学】
The Public’s Fear あるいは理想なき生のために / 田崎英明
恐怖力 / 矢部史郎+山の手緑
【災害の恐怖】
巨大科学技術と「通常事故」 核/原子力時代の恐怖をめぐって / 柿原泰
未来の簒奪に抗する記憶の奪還を 八〇年代にいたる道筋、八〇年代をこえる道筋 / 山根伸洋
■研究手帖
「第151号 仮処分命令申立事件」 / 小松原俊一