定価1,361円(本体1,238円)
発売日2002年11月
ISBN978-4-7917-1097-3
■連載――ザッハー=マゾッホ 淘汰と涅槃のエロチカ 第4回
法 増殖する言説 4 / 平野嘉彦
■特別掲載
社会の建築術 「土台と上部構造」 という隠喩の系譜 / 植村邦彦
■連載――インターネットの思想 第7回
ARPAネットのキイIMPを無名のBBNが受注 / 脇英世
特集=難民とは誰か
【難民とは誰か】
難民問題の現在 / 鵜飼哲
「半難民」 から見えてくるもの / 徐京植
【難民レジーム】
消されゆく難民たち / 阿部浩己
《条件付き歓待》の国際政治 国連難民レジームの危機との関連で / 土佐弘之
難民受け入れは、ポスト国民国家への糸口となるか / 鄭暎惠
寄留者と境界線 / 土井健司
【難民の現場から】
ヘルウ、フィラスティーン・・・・・・あるいは、恋する虜 / 岡真理
アフリカの 「難民」 グローバル化期の排除の諸位相 / 勝俣誠
難民たちの 「拒絶の意志」 は誰にも止められない
「ニッポンノミライ」 を治者の視点から読み解かないために / 稲場雅紀
分断の狭間で 脱北難民の生命と人権 / チョン・ビョンホ (訳=辻弘範)
中国人難民と日本の国境事情 / 王彩香
【新しい難民】
難民化の生政治 主権と統治の不分明地帯 / 渋谷望
ヴィータ 社会的棄民ゾーンにおける生 / ジョアン・ビエール (訳=空閑厚樹)
戦後開拓と農民闘争 社会運動の中の 「難民」 体験 / 道場親信
■先端医療
生存の争い 医療の現代史のために 7 / 立岩真也
■特別掲載
〈表現〉の幾何 島尾敏雄/吉本隆明試論 (承前) / 師玉真理
■研究手帖
知的財産制度と開発論 / 山名美加