定価1,361円(本体1,238円)
発売日2002年5月
ISBN978-4-7917-1090-4
■思想史の中のイスラエル 第2回
アーレントの〈沈黙〉 イスラエル共和国の危機 / 早尾貴紀
■連載――イメージと力 第3回
象徴思考と記憶 / 港千尋
特集=公共圏の発見
【インタヴュー】
市民運動と公共性 / 宮本憲一 [聞き手=諸富徹]
【エッセイ】
公共圏の難しさ マルクスから西部まで / 三島憲一
【秘密の公共圏】
タギングの奇蹟 アーレント・イン・アンダーグラウンド / 酒井隆史
東京スケートボーディング・スポット パークU、あるいはA区運動広場 / 矢部恒彦
都市のパフォーマンス / イアン・ボーデン (訳=斎藤雅子+中川美穂+矢部恒彦)
【公共圏の政治学】
一九六〇年代における 「地域」 の発見と 「公共性」 の再定義
未決のアポリアをめぐって / 道場親信
植民地認識の 「グレーゾーン」 日帝下の 「公共性」 と規律権力 / 尹海東 (訳=藤井たけし)
対抗的公共圏としての労働組合 / スタンレー・アーノウィッツ (訳=佐久間敦子)
【公共と福祉】
対抗的世代公共圏 / 渋谷望
ウェルフェア・レイシズム批判のために 福祉公共圏における 「承認」 と 「再分配」 の力学 / 挽地康彦
田中康夫試論 福祉国家の感受性を理解するために / 宇城輝人
【公共圏の発見】
ヴァーチャリティ オルタナティヴな公共圏をつくりだす / 毛利嘉孝
剥奪と過剰のなかの無言の公共圏 Vシネマ序論 / 東琢磨
唄い崩される〈うた〉の経路 『一九の春』 をめぐって / 本山謙二
■新連載――インターネットの思想 第1回
リックライダーとMIT人脈 / 脇英世
■研究手帖
「差異空間」 はどこにでもある / 東ゆみこ