定価1,361円(本体1,238円)
発売日2003年8月
ISBN978-4-7917-1109-3
■連載――国家と祭祀 第2回
「天祖」 概念の再構築 『新論』 と危機の政治神学・その一 / 子安宣邦
■特別掲載
グラムシ 獄舎の思想 2 分断法と弁証法的全体性 / 上村忠男
■特別掲載
生存の争い 医療の現代史のために 13 / 立岩真也
特集=「核」を考える
【ヒロシマから】
ひろしまの子 / 東琢磨
被爆者・二世は朝鮮侵略戦争を許さない / 中島健
【核の時代】
凡庸化する核 全能幻想のなかで / 西谷修
「アメリカの核兵器」 と核不拡散体制 / 川崎哲
核の時代についてのテーゼ 一九五九年 / ギュンター・アンダース (訳=矢野久美子)
【表象としての核】
戦争経験を書くということ 大田洋子と戦後詩人たち / 酒井直樹 (訳=鈴木淑美)
「核」 の表象を終わらせないために ジェノサイドと抑止のレトリック / 下河辺美知子
原民喜、以後 あるいは、〈メディア〉として原子爆弾を考えることの(不)可能性 / 野上元
【被爆者】
ヒバクシャとは誰か 映画 「ヒバクシャ――世界の終わりに」 の製作ノートから / 鎌仲ひとみ
【反核の思想】
「核時代」 の反戦平和 対話と交流のためのノート 2 / 道場親信
闇を解き放つとき 木版画・上野誠 『原爆の長崎』 掌版シリーズに寄せて / 若林千代
Apocalypse, Erewhon 人類、核、言語活動 / 廣瀬純
【世界から見る】
集団の記憶、個人の記憶 韓国とヒロシマがお互いに問いかけるもの / 権赫泰
サダコに贈りたい千羽鶴 原爆とイランの核開発疑惑 / アレズ・ファクレジャハニ
■研究手帖
救いはイタリア人より来る? / 美馬達哉