定価1,361円(本体1,238円)
発売日2004年9月
ISBN978-4-7917-1125-3
■連載――ことばの哲学者 第9回
妻籠にて / 池内紀
■連載――『大菩薩峠』 を読む 第6回
民衆的世界と 「近代」、および 「帝国」 (その1) / 成田龍一
■特別掲載
われらの誠実さを! おのおのは自国で、しかし二人はヨーロッパで。
垣根を乗り越えてきたある友情の歴史――ユルゲン・ハーバーマス、七五歳の誕生日に寄せて
/ ジャック・デリダ (訳=鈴木直)
特集=家族とは何か
【討議】
戦後史と家族 / 鹿野政直+加納実紀代
【国家と家族】
皇太子が言ったこと 一つの注釈 / 関曠野
ポスト家族の時代 家族と管理社会 / 毛利嘉孝
生者と死者のはざまに浮かぶ〈家族〉 / 東琢磨
【インタヴュー】
家庭科が映す家族政策 / 鶴田敦子
【家族と社会】
クルド難民家族に訊く 内向きの国家暴力を解除するために / 入江公康 [インタヴュー・構成=渋谷望]
韓国的アイデンティティの暗い基盤 家父長制と植民地性 / 梁鉉娥 (訳=河かおる)
【共同体】
家族の両義性 / 岡野八代
コミュニティ・オブ・チョイス自らが選択する家族 犯罪者の更生施設から見た家族問題とオルターナティブ / 坂上香
物語としての家族 / 飯田祐
【理論】
偽装の貨幣 アンティゴネー間奏 / 足立眞理子
家族――脱オイディプスの可能性 / 後藤浩子
神々の掟と人間の掟 ジュディス・バトラー 『アンティゴネーの主張』 の読みをとおして〈対幻想〉を考える
/ 友常勉
■研究手帖
1950年代の夢 / 和田悠