現代思想2005年6月臨時増刊号 総特集=ブックガイド日本の思想

-『古事記』から丸山眞男まで-

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現代思想2005年6月臨時増刊号 総特集=ブックガイド日本の思想

定価1,257円(本体1,143円)

発売日2005年6月

ISBN978-4-7917-1137-6

■古典を読むこと、そして読み直すこと / 子安宣邦

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『古事記』
  草である人びとの物語 / 三浦佑之

『源氏物語』 紫式部
  東アジアの時空から / 河添房江

『教行信証』 親鸞
  阿弥陀仏の絶対知の理路を辿る / 佐藤正英

『平家物語』
  書き継がれ語り継がれる物語 / 櫻井陽子

『太平記』
  作られた室町幕府の物語 / 長谷川端

『謡曲』 世阿弥
  古典からの飛躍 : 能の創造と完成 / 竹内晶子

『語孟字義』 伊藤仁斎
  『論語』 による儒家概念の再生 / 子安宣邦

『弁道』 荻生徂徠
  ポレミックな徂徠学に関するマニフェスト / 澤井啓一

『出定後語』 富永仲基
  近代仏教学のさきがけ / 宮川康子

『統道真伝』 安藤昌益
  「自然世」 の思想 / 見城悌治

『玄語』 三浦梅園
  条理語で描いた天地 / 小川晴久

『古事記伝』 本居宣長
  『古事記』 の新たな 「神典」 化 / 子安宣邦

『夢の代』 山片蟠桃
  懐徳堂の知の集大成 / 宮川康子

『南総里見八犬伝』 曲亭馬琴
  聖痕の神話学の系譜 / さくらいすすむ

『日本外史』 頼山陽
  名文の歴史教科書 / 野口武彦

『文明論之概略』 福沢諭吉
  「脱亜論」 の道を用意した文明論 / ひろたまさき

『選挙人目さまし』 中江兆民
  代表をめぐる原理的考察 / 宮村治雄

『二千五百年史』 竹越与三郎
  文明史と天皇 / 花森重行

『後世への最大遺物』 内村鑑三
  明治日本の公共精神 / 千葉眞

『帝国主義』 幸徳秋水
  グローバル化する社会の新しい倫理をめざして / 梅森直之

『三十三年之夢』 宮崎滔天
  「夢」 の一人歩き / 横地剛

『茶の本』 岡倉天心
  美しき生の術 / 大久保喬樹

『破戒』 島崎藤村
  「国民文学」 としての再生 / 高榮蘭

『文学論』 夏目漱石
  「文」 の 「学」 を論ず / 林少陽

『一握の砂』 石川啄木
  同一化への拒絶 / 小森陽一

『神代史の新しい研究』 津田左右吉
  神話は人生と交わるか / 田中聡

『大菩薩峠』 中里介山
  時代の節目に多様な読みを誘発する / 成田龍一

『女の立場から』 山川菊栄
  まずかく疑うことを習え / 鈴木裕子

『支那革命外史』 北一輝
  革命とファシズムの間 / 丸川哲史

『憲法撮要』 美濃部達吉
  「大正デモクラシー」 の憲法論 / 長尾龍一

『パスカルにおける人間の研究』 三木清
  ハイデガーの蔭の下でのパスカルとの対話 / 岩崎稔

『恋愛創生』 高群逸枝
  フェミニズムにおける文明批判の罠 / 水溜真由美

『一九二八年三月十五日』 小林多喜二
  拷問・革命・日常性 / ノーマ・フィールド

『日本資本主義発達史』 野呂栄太郎
  天皇制国家の 「メタ経済学」 / 長原豊

『日本イデオロギー論』 戸坂潤
  現代日本に於ける日本主義・ファッシズム・自由主義・思想の批判 / 林淑美

『支那社会研究』 橘樸
  中国の農村倫理を求めて / 緒形康

『倫理学』 和辻哲郎
  「信頼」 と 「空」 の倫理学 / 田中久文

『万葉秀歌』 斎藤茂吉
  遍満する日本精神 / 品田悦一

『国語学原論』 時枝誠記
  主体的言語学のゆくえ / 安田敏明

『回教概論』 大川周明
  日本イスラーム研究草創期の一道標 / 鈴木規夫

『自覚について』 西田幾多郎
  自己の根柢は世界の根柢である / 清水太郎

『死霊』 埴谷雄高
  いま蘇る観念の伝奇小説 / 栗原幸夫

『俘虜記』 大岡昇平
  春本と悪党 / ミッシェル・ドボアシウ

『真空地帯』 野間宏
  五〇年代の 「大衆路線」 / 佐藤泉

『人間の條件』 五味川純平
  語り継がれた植民地と戦争の 「記憶」 / 川村湊

『現代政治の思想と行動』 丸山眞男
  戦後の精神的起点 / 道場親信

『故郷七十年』 柳田国男
  老人と子供と悠久の日本 / 村井紀

『日本とアジア』 竹内好
  今、どう竹内か / 溝口雄三

『意識と本質』 井筒俊彦
  意味の深みへの探究 / 安藤礼二