定価1,361円(本体1,238円)
発売日2006年9月
ISBN978-4-7917-1153-6
■連載――家族・性・市場 第12回
労働の義務について 再度 / 立岩真也
特集=日米軍事同盟
【日本の位置】
国家・帝国主義・日本 / 柄谷行人
帝国的軍事秩序の形成 / マイケル・ハート (訳=高祖岩三郎)
両面価値的アンビバレントな独立感情について / ハリー・ハルトゥーニアン (訳=高祖岩三郎)
抗しがたい複雑さ あるいは、いかに国防総省ペンタゴンがしつこく粘るか / ブルース・カミングス (訳=若林千代)
【討議】
日米同盟再編に抗して / 梅林宏道+新城郁夫+吉見俊哉
【米軍再編とは何か】
米軍再編と沖縄 / 新崎盛暉
〈臨戦国家〉日本への選択迫る米軍再編 〈軍拡の連鎖〉に便乗する〈総保守主義〉体制のゆくえ
/ 纐纈厚
分断と封じ込めを超えて 世界大の戦争機械に抵抗するために / 道場親信
六〇年安保から米軍再編へ 在日米軍と安保の変遷 / 田巻一彦
【日米関係】
「アメリッポン」 の完成か / 姜尚中
倒錯した国民主義と普遍性の問題 日本国憲法をめぐって / 酒井直樹
【現場から】
原子力空母の配備問題と、自衛官への働きかけについて / 新倉裕史
辺野古から / 平良夏芽
帝国の時代か、帝国の黄昏か? 韓米FTAをめぐる情勢について / 李珍景+高秉權 (訳=金友子)
往還する「眼」、あるいは 「冷戦」 の旅 緑島か北京へ / 丸川哲史
感受の再編のために / 東琢磨
在日米軍再編状況下における、「確立協」 構想の 「可能性」 に関する一考察 / 宋安鐘
占拠する身体から見える可能性の領域
ビエケス島における米海軍射爆場撤去をめぐる市民的不服従の記録から / 阿部小涼
【理念】
明けゆく街の嘘の隙間 / 吉岡忍
那覇から上海へ / 孫歌 (訳=佐藤賢)
生き物たちの抵抗 軍事秩序は破綻する / 西谷修
経綸問答 〇六リミックス・バージョン / 土佐弘之
■研究手帖
スパイと俳優 / 多賀健太郎