定価1,361円(本体1,238円)
発売日2008年2月
ISBN978-4-7917-1176-5
■新連載――日本を問い直す 第1回
幼時の音の年代記クロニクルから / 川田順造
■連載――通天閣 第3回
ジャンジャン町パサージュ論(3) 水漏れする装置 / 酒井隆史
■連載――近代の超克 第11回
アジア主義という近代日本の対抗軸 日本近代史と戦争の二重性 / 子安宣邦
■連載――家族・性・市場 第29回
有限でもあるから控えることについて / 立岩真也
特集=医療崩壊 生命をめぐるエコノミー
【討議】
尊厳死をめぐる闘争 医療危機の時代に / 小松美彦+荒川迪生
【医療崩壊】
「医療崩壊」 の真実 戦後医療の制度疲労 / 石井暎禧
超高齢社会と死の誘惑 / 向井承子
リスク社会と医療 「崩壊」 / 美馬達哉
【訴訟/告発】
告発の流儀 医療と患者の間 / 山田真 [聞き手=立岩真也]
C型肝炎特別措置法の功罪 / 北村健太郎
【尊厳死/安楽死】
QOLと緩和ケアの奪還 医療カタストロフィ下の知的戦略 / 中島孝 [聞き手=川口有美子]
安楽な死、尊厳ある死──の遙か手前で / 大谷いづみ
【エコノミー】
ケア労働のクライシス グローバリゼーション・財政緊縮・擬似市場 / 足立眞理子
二階建ての医療 プロイセン・モデルとアメリカ・モデルの間に / 小幡正敏
【エシックス】
ヒポクラテスと現代医療 / 市野川容孝
神学の世俗化とバイオエシックスの誕生 ダニエル・キャラハンの軌跡を通して / 土井健司
「生命倫理」 の三重の不在 日本の 「生命倫理」 政策の歴史的現在 / 田中丹史
■研究手帖
「無頼」 現在考 / 木下ちがや