現代思想2009年7月号 特集=人間/動物の分割線

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
現代思想2009年7月号 特集=人間/動物の分割線

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2009年7月

ISBN978-4-7917-1198-7

■連載――和辻倫理学とは何か 第4回
  昭和のわれわれの倫理学へ 和辻倫理学の再出発 / 子安宣邦

■連載――リハビリテーション身体論 第4回
  ルリアとリハビリテーション ロシア学派の運動制御理論と認知運動療法 / 宮本省三

■連載――日本を問い直す 第18回
  アイデンティティー、この “身元” 不明の曲者 / 川田順造

■連載――家族・性・市場 第45回
  税制について・8 (終) 法人税について / 立岩真也

特集=人間/動物の分割線  

【人間/動物の分割線】
人間の消失、動物の消失 / 小泉義之
動物の人間化、人間の動物化 バイオポリティクスの一断面 / 市野川容孝
帝国の人間学あるいは植民地動物の鋳物工場
 「非人」 の地、後期植民地からの断想 / 黄鎬徳 (訳=全雪鈴)
ただ、生きて在るために 動物の解放と動物化される人間 / 的射場瑞樹

【動物の政治学】
屠殺への勾配路の上で / ジャコブ・ロゴザンスキー (訳=西山雄二)
野生の自由 動物的政治のための仮説 / ボヤン・マンチェフ (訳=馬場智一)

【人間性への審問】
ドゥルーズにおける人間の超越論的 「愚かさ」 と動物への生成変化
 / ジャック・デリダ (訳=西山雄二+千葉雅也)
脱構築はいかにして生政治を開始するか
 デリダの動物論における 「理論的退行」 について / 宮﨑裕助
アブラハムから雄羊へ 動物たちの方を向くデリダ / 郷原佳以
脱抑止される生命の衝迫たち 超越論的な形而上学と生物の問題 / 串田純一

【人間以後の動物たち】
種と集団の個体性に関する覚え書き / 澤野雅樹
トランスアディクション 動物‐性の生成変化 / 千葉雅也

【共生へのヴィジョン】
ハイブリッドな共同体 / ドミニク・レステル (訳=大橋完太郎)
動物と一緒に 《働く》 ということ ハラウェイの見た労働する動物たち / 高橋さきの

■研究手帖
  知識人と特異的普遍 加藤周一がサルトルから学んだこと / 竹本研史