定価1,361円(本体1,238円)
発売日2009年5月
ISBN978-4-7917-1196-3
■連載――和辻倫理学とは何か 第2回
和辻は倫理学を作り直す 既知の倫理学とは何か / 子安宣邦
■連載――リハビリテーション身体論 第2回
世界に意味を与える身体 ペルフェッティの身体思想と認知運動療法 / 宮本省三
■連載――日本を問い直す 第16回
「白い心、黒い仮面」 またはアイデンティティーの多重性について / 川田順造
■連載――家族・性・市場 第43回
税制について・6 / 立岩真也
特集=ケインズ 不確実性の経済学
【ケインズと現代】
ケインズの思想 / 伊東光晴
ケインズ=ベヴァリッジの時代を振り返って / 宇沢弘文
【危機の経済学】
考えられない破綻がケインズを蘇らせた / ロバート・スキデルスキー (訳=平井俊顕)
ケインズと恐慌 / アクセル・レィヨンフーヴッド (訳=佐藤隆)
いったい誰がケインズ主義者なんかになるのか / メグナッド・デサイ (訳=沖公祐)
【資本主義の転換】
なぜアメリカの景気刺激策は失敗する定めにあるのか / デイヴィッド・ハーヴェイ (訳=長原豊)
資本主義(市場社会)はいずこへ 転機のマニフェスト / 平井俊顕
【貨幣】
不況への新たなアプローチ 『一般理論』 を読み直す / 小野善康
【不確実性】
『確率論』 のパースペクティヴ 多元的な不確実性の論理 / 伊藤邦武
「時間」 と 「不確実性」 の理論 / 小島寛之
【国家】
ケインズへの回帰なのか / アントニオ・ネグリ (訳=長原豊)
ブリダンの驢馬と血気 ケインズの〈永遠の現在いま〉 / 長原豊
ケインズ主義の可能性と限界 カレツキ経済学の視点から / 鍋島直樹
【理論】
ケンブリッジ学派の雇用・利子・貨幣理論とケインズ / 伊藤宣広
ケインズ、その可能性の中心 / 吉田雅明
■研究手帖
脳と体を創造する / 増田靖彦