定価1,361円(本体1,238円)
発売日2000年3月
ISBN978-4-7917-0055-4
■トポス/アンチ・トポス*最終回
帰郷の場所、帰郷の非場所 / 越智道雄
■占星綺想*3
大会合の三角形 / 鏡リュウジ
■耳目抄*188
一見の無為 / 竹西寛子
■ア○ス*最終回
さようなら。 / しりあがり寿
■詩
木花縁起 清水康雄に / 加藤郁乎
アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
誕生 / 早坂類
銃聲 / 中川千春
■追悼=辻征夫
軸足シフトしたんですね。 / 鈴木志郎康
迷子辻 / 清水哲男
詩人が小説を書くとき 辻征夫にききたかったこと / 中上哲夫
特集*ボリス・ヴィアン
【本邦初訳】
~テアトル・ボリス・ヴィアン~
[小説]
平凡な人のためのお伽話 / ボリス・ヴィアン (訳=星埜守之)
考える人 / ボリス・ヴィアン (訳=高橋啓)
ドランキュラ / ボリス・ヴィアン (訳=中条省平)
[詩]
『百のソネット』より / ボリス・ヴィアン (訳=坂巻康司)
[シノプシス]
ノルマンディのカウボーイ / ボリス・ヴィアン (訳=江澤健一郎)
[エッセイ]
ピンナップ・ガールの個体性 / ボリス・ヴィアン (訳=長島確)
パリ、一九九九年一二月一五日・・・・・・ / ボリス・ヴィアン (訳=長島確)
【ボリス・ヴィアンを語る】
ボリス・ヴィアンが 「パリっぽい」 理由わけ / コシミハル
いい加減さとペシミズム / 中原昌也
【エッセイ】
ブタクサが咲くまでに / 水原紫苑
波動への感応 遅ればせのヴィアン・オマージュ / 小沼純一
【ボリス・ヴィアンの肖像】
ボリスが僕に教えてくれた〈生きる〉方法論 / 永瀧達治
ロシア系の名前にアメリカ訛り / ジルベール・ペステュロー (訳=坂本佳子)
地下室のザジ 一九四五年 パリ / 鈴木創士
フランス映画のなかのボリス・ヴィアン / 鈴木布美子
ボリス・ヴィアンは何故シャンソンに身を投じたのか / ハラダ タカシ
【ボリス・ヴィアンから遠く離れて】
(パタル・パタフィジークによる)危機の数は13 / 菊地成孔
BORIS VIVANT? ヴィアンとフランス小説の現在 / 野崎歓
泡沫うたかたの美を見し人は / 東雅夫
生の色はみな違う ヴィアンに見るパッシングのテーマ / 笹田直人
【資料】
ヴィアン・カレイドスコープ / 陣野俊史
ボリス・ヴィアン主要著作解題 付・著作リスト / 大磯仁志・坂本佳子・長島確
ボリス・ヴィアン年譜 / 編=大磯仁志
■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 悪の凡庸さに抗して シェイクスピア 『マクベス』 / 本橋哲也
[フランス] 映画の 「過激さ」 について 『ロゼッタ』、そしてブレッソン / 谷昌親
[ドイツ] グー・チョキ・パー 二〇〇〇年のタンツ・プラットフォルム / 副島博彦
[ラテンアメリカ] みごとな嘘フィクション スカルメタ 『詩人の婚礼』 / 安藤哲行
[ロシア] 戦争とは私のことだ アリーナ・ヴィトゥフノフスカヤ / 鈴木正美
[中国] 「新抗戦小説」 の映画化をめぐって 『生存』 から 『鬼子来了』 へ / 飯塚容
[日本] 頓狂映画、降誕。 佐々木浩久 『発狂する唇』 / 阿部嘉昭
■特別掲載――エグゾティスムの系譜
Strangers in Paradise 二〇‐三〇年代のバリをめぐる旅 / 鈴木布美子
■今月の作品
ふじしろかつよ 蓮岩千夏 久保田雅朗 / 選=安藤元雄
■われ発見せり
小さな城リトル・カースルの秘密 / 安達まみ