ユリイカ2001年12月号 特集=山田風太郎

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ユリイカ2001年12月号 特集=山田風太郎

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2001年12月

ISBN978-4-7917-0082-0

■人間に関する断章*最終回
  言葉について / 中村稔

■容疑者の夜行列車*最終輪
  どこでもない町へ / 多和田葉子

■聖母のいない国――アメリカ小説を読む*最終回
  ヘンリー・ミラーをめぐる二人の女 ケイト・ミレットとエリカ・ジョング / 小谷野敦

■詩
  戯歌――秋の夜はつれづれのままおどけ唄 / 窪田般彌
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
  

特集*山田風太郎  

【山田風太郎コレクション】
伴天連地獄 / 山田風太郎
邪宗門頭巾 / 山田風太郎

~風太郎スケッチ&エッセイ~
   解剖風景 / 山田風太郎
   二芸に秀でる / 山田風太郎
   風化の果て / 山田風太郎

歴史小説と時代小説の間 / 山田風太郎+中島河太郎

【世界文学としての風太郎】
四大奇書をすりぬけて 山田風太郎と中国文学 / 中野美代子
忍者がニンジェットになるとき / 巽孝之
死を前にした荒唐無稽の実践 / 四方田犬彦

【風太郎小説の身体感覚】
声と合いの手 / 細馬宏通
あらかじめ失われた精子たちよ 山田風太郎の 「射精小説」 と性のユートピア / 細川周平

【風太郎の語る歴史=物語】
赤ちゃん教育 / 城殿智行

【追悼・山田風太郎】
〈宇宙のからくり〉としての風太郎ワールド / 木田元+中野翠

【風太郎というミステリ】
山田風太郎中毒患者記録 / 日下三蔵
塚もうごけ、わが哭く声は秋の風 風太郎ワールドに見るノワールの核 / 川出正樹
本格と戦争がリンクするとき 山田風太郎本格ミステリ試論 / 末國善己
検証 「黄色い下宿人」 シャーロッキアンが読む風太郎 / 北原尚彦

【風眼世相史】
占領期文学としての視点 山田風太郎の世界におけるセックス/ジェンダー/セクシュアリティをめぐって
 / 川崎賢子
大衆娯楽善導こけし 「忍法」 と戦後日本映画 / 谷岡雅樹

【資料】
山田風太郎執筆年譜 / 編=日下三蔵

■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 内戦の劇場 デヴィッド・エドガー 『囚人たちのジレンマ』 / 本橋哲也
[フランス] 黙示録としての小説 ミシェル・ウエルベック 『プラットフォーム』 / 國分俊宏
[フランス] クリスマスツリーのような。 ジャン=ピエール・ジュネ 『アメリ』 / 野中柊
[ドイツ] プロクルステスのベッド? / 副島博彦
[スペイン] ならずもののソネット ホアキン・サビーナ 『飛び去る百の十四』 / 坂田幸子
[イスラエル] 〈戦後〉のための戦争映画
           『キプールの記憶』、アモス・ギタイ監督インタヴュー / 北小路隆志
[ロシア] 別世界への鍵 「日露作家会議 モスクワ―東京2001」 を終えて / 毛利公美
[中国] 物語の生産地としての中国 鄭義と阿城 / 山口守

■ユリイカ2001年 総目次 

■今月の作品
  谷崎由依 栗原知子 橋本宜志郎 / 選=安藤元雄

■われ発見せり
  「進歩」 と 「原点」 に抗って / 森山直人