定価1,152円(本体1,048円)
発売日2001年8月
ISBN978-4-7917-0078-3
■自由になれる空間 『千と千尋の神隠し』 を語る / 宮崎駿
【インタヴュー】
「大当たり~」 のための嘘の付き方 / 鈴木敏夫 [聞き手・構成=小黒祐一郎]
【『千と千尋の神隠し』 を読む】
~〈子ども〉をめぐって~
子どもが 「世間」 に出会うとき / 毛利子来
そこがどんな世界であっても / 川口晴美
湯女のリンが好きだ / 奈良美智
世界への旅立ちと自分を見つけること 『千と千尋の神隠し』 を発達心理学から読む / 無藤隆
子どもの時間 宮崎駿監督作品 『千と千尋の神隠し』 を見て / 芹沢俊介
「これはあたし?」 / D [di:]
~〈ファンタジーの力〉をめぐって~
水平線なき世界へ 『千と千尋の神隠し』 / 天沢退二郎
読めない契約書 / 香山リカ
仮想の盂蘭盆会 / 宇月原晴明
『千と千尋の神隠し』 をめぐるフィクショナルな対話 / 安達まみ
ひさしぶりに異界の入り口を見た / 角田光代
宮崎アニメという異界 / 上橋菜穂子
おとぎ話との比喩について / イラン・エングイエン
労働を消すこと、あるいは川と金属 / 村山敏勝
水の不思議の物語 / 佐藤公俊
あの日、トウモロコシ畑で 白とちひろの川渡り / 武村知子
~〈アニメーション〉の行方をめぐって~
そして電車は行く / 庵野秀明
倒錯王の倫理的出立 / 斎藤環
帝国のアニメ・アニメの帝国 『千と千尋の神隠し』 についての幾つかの感想 / 大杉重男
クラリス、いまだ幽閉中! / 新谷尚之
感心して、唸って、共感して、少し感動した。 / 村上隆
千尋の愛が生まれる映画 千尋の身体と動きの観察を通して / 佐分利敏晴
【徹底討議】
「映画が終わっても、ぼくらを憶えていてほしい」 『千と千尋の神隠し』 異種格闘技座談会
/ 阿部嘉昭+小黒祐一郎+切通理作
【図版構成】
千からはじまる千尋の旅 九つのエレメンツ / 文・構成=岸絵美香
【『千と千尋の神隠し』――スタッフ&キャスト】