定価1,361円(本体1,238円)
発売日2001年8月
ISBN978-4-7917-0077-6
■新連載――空間の思考
電子テクノロジー社会と建築 伊東豊雄 「せんだいメディアテーク」 / 多木浩二
■人間に関する断章*8
友情について 2 / 中村稔
■容疑者の夜行列車*第8輪
ウィーンへ / 多和田葉子
■聖母のいない国――アメリカ小説を読む*8
ジョン・アーヴィングはフェミニストか? ジョン・アーヴィング 『サイダーハウス・ルール』 / 小谷野敦
■デッドマン・レッスリング――死の臨床格闘学*最終回
夏昼後刻に会いませう / 香山リカ
■耳目抄*202
二つの式典 / 竹西寛子
■詩
回廊にて / 松本邦吉
アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
特集*〈沖縄〉から ことば、映像、記憶、その可能性
【島めぐり紀行】
消えゆく島々 / 島尾伸三
オキナワとの出会い / アレクサンドル・ソクーロフ (訳=児島宏子)
漂着について / 松浦寿輝
【応答の可能性】
沖縄――記憶と映像 / 仲里効+港千尋+西谷修+上村忠男
【〈沖縄〉を撮る】
南風パイヌカジの光と言葉 / 比嘉豊光
【〈沖縄〉を読む】
甦る文学 『沖縄文学全集』 / 藤井貞和
沖縄の書き手たち 「新沖縄文学賞」 の選考を通じて / 三枝和子
沖縄の戦後文学の出発点 / 川村湊
【ことばのちから】
混合体としての沖縄の叡智
目取真俊 「ブラジルおじいの酒」 を読む――「サンパウロ大学講義録」 より / 今福龍太
「希望」 について / 徐京植
【島の奥へ、辿る道】
文学的イメージにおける基地の街 / マイケル・モラスキー (訳=田村恵理)
崎山多美の 「ゆらてぃく ゆりてぃく」 を〈ゆんたくひんたく〉読む / 黒澤亜里子
「パガージマヌパナス」 ヌパナス / 高原英里
“うら” への想い、あるいは、“青澄おおみゆう” について 与那覇幹夫氏への “手紙” に代えて / 吉田文憲
【継承と創造】
世/代の継承 目取真俊と崎山多美を切り口として / 丸川哲史
「沖縄」 から、はじまるタビ 干刈ひかりあがたの世界から / 本山謙二
「なる」 ためのルートとプラクティス 声とカラダの記憶をめぐって / 東琢磨
【〈沖縄〉に触れる】
風の呂律 竹中労と沖縄 / 平井玄
一九七二年前後における 「サブカルチャー」 のオキナワ表象
手塚治虫・ゴジラ・ウルトラマン / 本浜秀彦
新たな文化の発信に向けて 前島アートセンターの出発 / 磯野しゅう
■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] 蘇えるアメリカン・モダニズムの系譜 / 日比野啓
[アメリカ] 無垢なる時代の帰還 スティーヴン・M・マーティン 『テルミン』 / 篠儀直子
[フランス] 先鋭化せよ、と彼は言った フランスに上陸したリアルTV / 彦江智弘
[ドイツ] ロストックのアリス アンドレアス・ドレーゼン 『婦人警官』 / 瀬川裕司
[イタリア] もうひとつのトスカーナ フェデリーゴ・トッツィとフランチェスカ・アルキブージ / 堤康徳
[スペイン] 大西洋を渡る前衛詩人たち マドリード、春の展覧会報告 / 坂田幸子
[ロシア] 物まね小説の読み方 / 望月哲男
[香港] 謎解き『花様年華』 / 福岡愛子
[日本] マリオ‐マリオネット マリオ・A 『ma poupee japonaise』 / 相馬俊樹
[日本] Don’t Worry, Be Happy!の企み 『Love Story』論 / 木村立哉
■音楽の冒険
音楽史に新たな地平を切り開く / マウリツィオ・ポリーニ [聞き手=岡部真一郎]
■今月の作品
片根伊六 刺賀ゆみ子 佐藤勇介 夏目美知子 / 選=安藤元雄
■われ発見せり
曖昧な日本語と私 / アレッサンドロ・G・ジェレヴィーニ