ユリイカ2001年6月号 特集=小林秀雄

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ユリイカ2001年6月号 特集=小林秀雄

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2001年6月

ISBN978-4-7917-0074-5

■人間に関する断章*6
  母について / 中村稔

■容疑者の夜行列車*第6輪
  イルクーツクへ / 多和田葉子

■聖母のいない国――アメリカ小説を読む*6
  アメリカ版 『レ・ミゼラブル』 バーナード・マラマッド 『アシスタント』 / 小谷野敦

■〈南北〉の創生*最終回
  リンカーンの世紀 / 巽孝之

■耳目抄*201
  眼に人を見ず / 竹西寛子

■詩
  アンネリダ 環体論の試み / 天沢退二郎
  森を行けば・・・・・・ / 入沢康夫
  彼方 ウルスラとウルズラ / 江代充
  亡命の家 / 平出隆
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)

特集*小林秀雄  

【呼応する精神】
伝統と反逆 / 小林秀雄+坂口安吾

【エッセイ】
過去形にならない人 / 出口裕弘
ブラームスはお好き・・・ / 高橋英夫

【〈思考〉と〈言語〉のあいだで】
小林秀雄と日本の〈批評〉 / 粟津則雄

【小林秀雄の一九三〇年代】
小林秀雄と中原中也 『眠られぬ夜』 と 『おふえりあ遺文』 / 樋口覚
幻想作家・小林秀雄の、夢の女 / 永原孝道
論理と逆説 「昭和十年前後」 の小林秀雄と中野重治についてのノート / 王寺賢太
睥睨する〈ラプラスの魔〉と跳躍 円環と切点あるいは反復と差異 / 長原豊
「行動」 という強迫オブセッション / 中島一夫

【対峙する言葉】
小林秀雄、その可能性の中心 / 宇野邦一+山城むつみ

【〈文芸・批評〉の可能性】
小林秀雄と本居宣長 / 前田英樹
小林秀雄のドストエフスキー/再読 / 番場俊
消滅の技法としての小林秀雄 ランボーからのフーガ / 鈴村和成
小林秀雄論 序説 没交通について / 伊東乾

【小林後の世界】
小林秀雄と中村光夫 / 丹生谷貴志
今日のジャーナリズム批評のために 小林秀雄と大西巨人 / 絓秀実
宿命と単独性 小林秀雄と柄谷行人 / 井口時男
小林秀雄/浅田彰、またはモーツァルト、逝ってしまった日本狼ヴォルフガングとしての / 大杉重男

■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 欲望と飢餓の弁証法 ジョン・バートン 『タンタロス』 / 本橋哲也
[フランス] 自分の家を出るということ クリスチャン・オステール 『家政婦』 / 國分俊宏
[オーストリア] ザルツブルクの春 クラウディオ・アバドとその盟友たち / 笠羽映子
[ベルギー] 世界が戦士の魂を必要とする限り ヤン・ファーブルの戦略 / 副島博彦
[フィンランド] 『白夜の時を越えて』 ピルヨ・ホンカサロ監督来日インタヴュー / 安達まみ
[スペイン] 成熟と喪失 フェリクス・ロメーオ 『ディスコテック』 / 稲本健二
[ロシア] どこまでも自由な音をもとめて ヴャチェスラフ・ガイヴォロンスキー / 鈴木正美
[中国] 文学は夜の夢 史鉄生近況 / 山口守

■宝塚研究の現在
  〈複数の宝塚〉論に向けて その2 / 川崎賢子

■今月の作品
  蓮岩千夏 栗原知子 ユ川俊 岡田元 宮原結 稜乃加絃 / 選=安藤元雄

■われ発見せり
  東京生き残り条例 / 本谷有希子