ユリイカ2002年11月号 特集=エリック・ロメール

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ユリイカ2002年11月号 特集=エリック・ロメール

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2002年11月

ISBN978-4-7917-0096-7

■翼へのパッション――飛行機と想像力*新連載
  空のモダニズム / 橋爪紳也

■連載
  私の昭和史 11 / 中村稔

■魔術的跛者*8
  鍛冶屋ヴィーラント / 種村季弘

■空間の思考*5
  建築あるいは非建築――伊東豊雄+セシル・バルモンド『サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン』 / 多木浩二

■魔法の石板――ジョルジュ・ペロスの方へ*11
  ただ生きられたものだけが / 堀江敏幸

■耳目抄*215
  神田の人々 / 竹西寛子

■詩
  コルトレーンの九月 他 / 飯島耕一
  いつかわたくしたちの名が / 守中高明

特集*エリック・ロメール

【最新作『グレースと公爵』をめぐって】
芸術だけが過去の世界を見せてくれる / エリック・ロメール [聞き手=ジャン=ミッシェル・フロドン] (訳=彦江智弘)
もっともっと激しい映画にすることもできた / エリック・ロメール [聞き手=アントワーヌ・ドゥ・ベック+ジャン=マルク・ラランヌ] (訳=彦江智弘)

【ロメールの “現在”】
エリック・ロメール――または偶然であることの必然 / 蓮實重彦
グレースの足――エリック・ロメールについてのメモ / 金井美恵子
キング、クイーンそしてジャック / 城殿智行

【映画監督エッセイ】
ロメールの自由さ / 安藤尋
映画の音、ロメールの耳 / 井口奈己
ロメール、芝居と「視線」の間で / 矢部浩也

【ロメールによるロメール】
エリック・ロメール、確かな証拠――「現代の映画シリーズ」 より / エリック・ロメール [聞き手=ジャン・ドゥーシェ] (構成・訳=坂本安美)

【恋するリアリズムの系譜】
二〇〇一年のヌーヴェルヴァーグ / 梅本洋一
恋と革命――ロメールとルノワールの対話 / 野崎歓
望遠鏡の視野――ロメールとストローブ=ユイレのリアリズムをめぐって / 御園生涼子

【小説】
エリザベト / ジルベール・コルディエ (訳=大原宣久)

【ロメールの自由空間】
涙について、あるいはヴェールに覆われた目について / 横田創
開かれたパサージュ / 黒岩幹子

【映画史におけるロメール】
夜が動く――エリック・ロメールと五〇年代のアヴァンギャルドたち / 彦江智弘
美的感覚と人類学的視線 / 細川晋

【快楽とイマージュ】
欲望の不透明、ロメールの透明 / 石橋今日美
描かれた窓の奥から / 常石史子
存在の捉えがたさ――ロメールにおける所作と自然 / 谷昌親

【資料】
エリック・ロメール・フィルモグラフィー

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] カレン・フィンリー、アメリカ国歌をを歌う / 日比野啓
[アメリカ] 予感――フレデリック・ワイズマン『BALLET アメリカン・バレエ・シアターの世界』 / 城殿智行
[ドイツ] 百歳の現役作家による〈環境ヴィデオ〉――レーニ・リーフェンシュタール 『海中の印象』 / 瀬川裕司
[オーストリア] グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ――ザルツブルクの夏 / 笠羽映子
[イタリア] ふたつの海とベルガモットの香り / 堤康徳
[チェコ] なにかと話題の「超大作」――ヤン・スヴィエラーク監督『ダーク・ブルー』 / 赤塚若樹
[ロシア] 豊穣なるアヒルことば――ガルコフスキイ編『ソビエト詩アンソロジー』 / 鈴木正美
[ラテンアメリカ] 教会と映画――カレーラ『アマーロ神父の犯罪』 / 安藤哲行
[中国] 詩人は鶏の羽根のように吹かれて飛ぶ――孟京輝監督『チキン・ポエッツ』 / 藤井省三
[日本] カメラ/部屋/治療――小林貴裕監督『home』 / 阿部嘉昭

■今月の作品
  夏目美知子 山下正幸 喜久地十三 / 選=小池昌代

■われ発見せり
  キャベツとことわざ / 豊崎由美