ユリイカ2002年10月号 特集=ニール・スティーヴンスン

-暗号化するフィクション-

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ユリイカ2002年10月号 特集=ニール・スティーヴンスン

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2002年10月

ISBN978-4-7917-0094-3

■連載
  私の昭和史 10 / 中村稔

■魔術的跛者*7
  分身殺し / 種村季弘

■魔法の石板――ジョルジュ・ペロスの方へ*10
  背中合わせの沈黙 / 堀江敏幸

■耳目抄*214
  傾向について / 竹西寛子

■詩
  漂流物 / 城戸朱理
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)

特集*ニール・スティーヴンスン 暗号化するフィクション

【cyber crypto critic】
クリプトマンサー、語る / ニール・スティーヴンスン (訳=日暮雅通)
グローバル・ネイバーフッド・ウォッチ
 グローバル・ヴィレッジにおけるストリート犯罪を止める方法 / ニール・スティーヴンスン (訳=日暮雅通)

【SFの未来形】
「新しいSF」 であることの意味 ニール・スティーヴンスンとジャンルSF / 瀬名秀明
暗号とSFの微妙な関係 / 武田徹

【ヴィジュアル・イメージ・オブ・スティーヴンスン】
プライマー / 吉野朔実
フューチャリング・ザ・クリプトノミコン / 新間大悟+佐伯経多

【作家たちが読むスティーヴンスン】
疑似知能スード・インテリジェンスであるとは、どのようなことであるのか? 「ダイヤモンド・エイジ」 について / 山田正紀
黙示録的なロリポップ、の包み紙 / 吉川良太郎
Dear My Princess / 小林エリカ
サイバーパンクからアルケミーパンクへ SF的想像力の行方 / 巽孝之+東浩紀

【スティーヴンスン解読】
細部にのみ神を宿す異才、ニール・スティーヴンスン / 冬樹蛉
スティーヴンスンの 「鏡の間」 『ダイヤモンド・エイジ』 における現在、過去、未来
 / ピーター・ブリッグ (訳=鈴木淑美)
スティーヴンスンのスタイル / 日暮雅通
クフルム語翻訳の舞台裏 / 中原尚哉

【未来イメージのアルシーヴ】
絵解き ローレンス・プリチャード・ウォーターハウスの数奇な一生 / 永瀬唯

【スティーヴンスンのアメリカ】
ポスト歴史主義の世界で スティーヴンスンが象徴する現代文学
 / ウォルター・ベン・マイクルズ (訳=三浦玲一)
ダークファイバー(抄) 暗号技術、電信術、サイエンスフィクション
 / ショーン・ジェームズ・ローゼンハイム (訳=中原尚哉)

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] 語る者たち ジョン・ウー監督 『ウインドトーカーズ』 / 篠儀直子
[フランス] マグローヌのカテドラル / 椎名亮輔
[ドイツ] 仰天、幻想殺人 マルティン・ヴァルザーの問題作 / 園田みどり
[ラテンアメリカ] 空間の揺らぎ チリダ回顧展 / 安藤哲行
[ロシア] ソローキンのこころ / 望月哲男
[中国] アジア舞台芸術祭から 『犬旦那の涅槃』 と 『偶人記』 / 飯塚容
[アイヌ] 蟻の歩行、トンコリの毒気 オキさんに聞く / 東琢磨
[日本] 島崎蓊助遺作展と自伝刊行 / 川崎賢子
[日本] 「インディーズ」 にできること 「文学フリマ」 について / 市川真人

特別掲載――映画の現在
  饗応する映画 舩橋淳監督 『echoes エコーズ』 をめぐって / 蓮實重彦+舩橋淳

■今月の作品
  岩坪文子 山下正幸 森田真功 岩槻渉 / 選=小池昌代

■われ発見せり
  舞台の友 / 武藤大祐