定価1,361円(本体1,238円)
発売日2002年7月
ISBN978-4-7917-0091-2
■連載
私の昭和史 7 / 中村稔
■魔術的跛者*4
兄弟殺し / 種村季弘
■魔法の石板――ジョルジュ・ペロスの方へ*7
マッツォーラ、リヴィエラ、リヴァ / 堀江敏幸
■耳目抄*211
認識の整理 / 竹西寛子
■詩
消息 / 江森國友
こんなキチンとした旅をしたことはなかった アメリカに遠足に行くロバ / 白石かずこ
サーカスが村にやって来た / 清水昶
特集*高野文子
【マンガを描く意味】
〈描くこと〉と〈描き続けること〉の不安と恍惚 / 高野文子+大友克洋
【新作『黄色い本』をめぐって】
「黄色い本」 を分解する / 竹宮惠子
生、病、死――日常生活の副作用 / 野村雅一
本を読む人を読む 「友人」 について / 赤木かん子
【記憶のアーカイヴ】
奥村さんのお茄子――幻の初出ヴァージョン! / 高野文子
【高野文子とは何か】
《るきさん》はどこから旅立ったのか / 北村薫
あの瞬間へ / 川上弘美
《高野文子》の快調と心配 / 天沢退二郎
進化ではなく / 梨木香歩
細部の魅力 / 蜂飼耳
【受け継がれるもの】
女子にとっての《まんが道》 / 高野文子+魚喃キリコ
【イラスト&エッセイ】
若手マンガ家による高野文子讃 / 榎本ナリコ+すがわらくにゆき+冬野さほ
【高野文子を読む】
ダンス / 澤野雅樹
神と虫のポリフォニー / 斎藤環
おばあちゃんになるということ おじいさんではなく / 香山リカ
高野文子のマンガはなぜ速読できないのか / 阿部嘉昭
【マンガ表現の拡張】
「高野文子なるもの」 の系譜 / 竹熊健太郎
保守がこうじて先鋭的になるマンガ家? / ヤマダトモコ
高野文子はいかに 「没入」 を描いてきたか / 伊藤剛
天真爛漫百貨店 『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』 / 高山宏
【高野文子ワールドへの招待】
高野文子全著作解題 / 斎藤宣彦+横井周子
■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] B級映画なきあと 『スパイダーマン』 と 『バーバー』 / 篠儀直子
[アメリカ] 象徴主義からアンダー・グラウンド・カルチャーへ / 鈴木布美子
[フランス] 微少と綜合のあいだ / 椎名亮輔
[フランス] フィリップ・ガレル・インタヴュー フィリップ・ガレル 『孤高』 / 横田創
[ドイツ] 「過去の克服」 への挑戦 グラスの新作 / 園田みどり
[ラテンアメリカ] 庭とエロス ルイ=サンチェス 『モガドールの秘密の庭』 / 安藤哲行
[ロシア] キリギリスがアリの歌を奏でるとき / 毛利公美
[日本] 人のかたちを 「呪い」 のように。 万田邦敏 『UNloved 』論 / 木村立哉
■今月の作品
岩槻渉 山下正幸 なかにしけふこ / 選=小池昌代
■われ発見せり
われ発見せり / 田口犬男