定価1,361円(本体1,238円)
発売日2002年6月
ISBN978-4-7917-0090-5
■連載
私の昭和史 6 / 中村稔
■魔術的跛者*3
びっこの大母神 / 種村季弘
■魔法の石板*6
彼女はそこにいる ジョルジュ・ペロスの方へ(Ⅵ) / 堀江敏幸
■詩
石川九楊著 『日本書史』 を抱えて一週間 / 吉増剛造
KAMIKAKUSHI / 川口晴美
まぼろしの子供たちに / 高貝弘也
アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良( 絵)
特集*フットボール宣言
【勝負の彼岸/フィールドの此岸】
サッカー・プロレタリアート宣言! / 蓮實重彦+渡部直己
【熱狂するスタジアム】
サッカーのための詩五篇 / ウンベルト・サーバ (訳=堤康徳)
翻訳実況中継 / 星野智幸
サッカーの好きな人 / 藤野千夜
【ワールド・カップがやってくるYA!YA!YA!】
三度目の正直 フランス―セネガル戦へ / 陣野俊史
レッズ、トルシエ、ワールドカップ 「フーリガン」 「男らしさ」 「日本人」 / 清水諭
ビジネス優先の日本、国威発揚の韓国 / 康熙奉
名前のワールドカップ / 宮沢章夫
【フットボール讃】
確かなるミラン / トニ・ネグリ (訳=陶山大一郎)
足でボールをサンバして / 細川蹴平
夢のブラジル少林サッカー / 野崎歓
聖マラドーナの奇蹟 / 堤康徳
【ワールド・カルチョ・マップ】
空飛ぶクライフ王子 / 篠儀直子
「期待を裏切る国」 との期待を裏切れるか / 金谷重朗
王様の憂鬱 / 国安真奈
まなざしのスペクタクル / 石橋今日美
ロシアを迎えるための作法 滑走の誘惑 / 森丈夫
【フットボール、その魅力の根源】
サッカーとは、一つの言語であり、それを駆使する詩人や散文家もいるのだ。
/ ピエール・パオロ・パゾリーニ (訳=芝田高太郎)
天使の速度 / 横田創
野球、蹴球、精神分析? 論理‐倫理複合体logic‐ethics complex への誘いざない / 藤田博史
速度と感覚 / 河本英夫
【サッカー文化の政治学】
You, Us and Them ゲーム、トーナメント、つかの間の超越を想像して / キップ・ハンラハン
サッカーにおけるネイティブ性、もしくは 「人種/国民」 のアーキタイプ / 小笠原博毅
【フットボール・フーリック宣言!】
フィールドの輝きを求めて / 大杉漣+陣野俊史
■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 多文化主義を生きる アソル・フーガード 『悲しみと喜びと』 / 本橋哲也
[フランス] 別人になるための方法 トニーノ・ベナキスタ 『誰か他の人』 / 國分俊宏
[ベルギー] ヤン・ファーブル版 『白鳥の湖』 / 副島博彦
[ラテンアメリカ] 日本のフィクション、フィクションの日本 / 安藤哲行
[香港] 六〇年代香港映画の栄光 第二六回香港映画祭回顧上映 / 四方田犬彦
[中国] 小説の世界の想像力 余華と莫言の講演から / 山口守
[ロシア] 余白への書き込みが詩になる時・・・・・・ ミハイル・スホーチン / 鈴木正美
[韓国] 韓国人と本当の友達になれるか 『友へ チング』 と 『Friends』 / 鄭秀婉
[日本/韓国] 欠損論序説 阪本順治監督 『KT』 / 北小路隆志
[日本] 学校閉域 vs 屋上 松本大洋×豊田利晃 『青い春』 / 阿部嘉昭
■今月の作品
なかにしけふこ 後藤美和子 / 選=小池昌代
■われ発見せり
美容院にて / 青木真紀子