定価1,571円(本体1,429円)
発売日2002年5月
ISBN978-4-7917-0089-9
■連載
私の昭和史 5 / 中村稔
■魔術的跛者*2
秘数・九 / 種村季弘
■魔法の石板*5
「友情」 の限界 / 堀江敏幸
■耳目抄*210
雑誌 「文學界」 のアンケート / 竹西寛子
■詩
薄明の府 / 多田智満子
冬の傾斜 / 川口晴美
■追悼・安東次男
安東次男の 「詩」 芭蕉七部集評釈をめぐって / 粟津則雄
思い出、二つ三つ / 飯島耕一
安東次男を悼む / 中村稔
僕の心にも “ころがっている” 囀り 安東次男氏に / 吉増剛造
特集*ゴダールの世紀
【最新作『愛の世紀』をめぐって】
長い物語 / J=L・ゴダール [聞き手=ジャック・ランシエール+シャルル・テッソン] (訳=彦江智弘)
映画というささやかな商売の栄華
/ J=L・ゴダール [聞き手=J=イヴ・ガヤック+ティシー・モルグ+J=フィリップ・ゲラン] (訳=細川晋)
【ゴダールという存在】
ゴダールの 「孤独」 『映画史』 における 「決算」 の身振りをめぐって / 蓮實重彦
【ゴダールとの遭遇】
ゴダールのことは忘れたことがなかった 音+映像+歴史 / 坂本龍一
ルパン対ゴダール あの馬を見たのは誰か? / 青山真治
モッコ憑き / 向井豊昭
【ゴダールとミエヴィルの肖像】
スクリーンの裏側から ジャン=リュックとアンヌ=マリーとの出会い、そして現在
/ フレディ・ビュアシュ (訳=土田環)
JLG 現代生活の映画作家 〈歴史的なもの〉における〈詩的なもの〉
/ ユーセフ・イシャグプール (訳=堀潤之)
イメージの閃光 ゴダールとミエヴィルとの〈あいだ〉に / 谷昌親
【スポーツと映画を熱く語る】
映画は嘘をつく、スポーツは嘘をつかない
/ J=L・ゴダール [聞き手=ジェローム・ビュロー+ブノワ・エイメールマン] (訳=石橋今日美)
【映画の物語/Histoire(s)】
底に触れる 『映画史』 から 『愛の世紀』 へ / 鈴木一誌
生きるべきか死ぬべきか / 城殿智行
【同時代の映画について】
バベルの塔以前の言語 アルタヴァスト・ペレシャンとジャン=リュック・ゴダールの対話
/ A・ペレシャン+J=L・ゴダール (訳=岡村民夫)
映画は考えられないことを考えるためのものだ
1994年12月にストラスブールで自作が上映された際のゴダールの発言
/ J=L・ゴダール ゲスト=アンドレ・S・ラバルト (訳=奥村昭夫)
【ゴダールとトポス】
ゴダールとセリーヌの 「空っぽの要塞」 / 彦江智弘
ゴダールのうちはどこ? 徴は至るところに / 岡村民夫
【記憶と歴史】
『映画史』、その死後の生に / 田中純
ゴダールによる映画の(複数の)死 / マイケル・ウィット (訳=篠儀直子)
映画史への意志 / 細川晋
映画・歴史・記憶 九〇年代ゴダールをめぐって / 堀潤之
【資料】
ゴダール・フィルモグラフィー 1987‐2001 『映画史』 完成後の地平から / 構成=堀潤之
■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] 能天気な標的 / 日比野啓
[ドイツ] 迷える少年/元気な少女 第五二回ベルリン国際映画祭 / 瀬川裕司
[イタリア] ピッチ上の詩人たち / 堤康徳
[ラテン・アメリカ] ホルヘ・エドワーズの来日 / 安藤哲行
[ロシア] ソヴィエト・ジャズの黄金時代 / 鈴木正美
[日本] スーパーヒーローを解体する。 『ロング・ラブレター 漂流教室』 論 / 木村立哉
■今月の作品
後藤美和子 ももせあさこ なかにしけふこ / 選=小池昌代
■われ発見せり
ブンガクセイサクコウジョウ / 市川真人