ユリイカ2002年4月号 特集=メルヴィルから始まる

-アメリカ文学航海誌-

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ユリイカ2002年4月号 特集=メルヴィルから始まる

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2002年4月

ISBN978-4-7917-0087-5

■魔術的跛者*新連載
  奇形の神 / 種村季弘

■連載
  私の昭和史 4 / 中村稔

■魔法の石板*4
  空白のダンディズム ジョルジュ・ペロスの方へ(Ⅳ) / 堀江敏幸

■耳目抄*209
  忘れんさることよ / 竹西寛子

■詩
  しずく / 吉田加南子
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)

特別掲載――詩の現在をめぐって
  怪物性・翻訳・証言 / ミシェル・ドゥギー 構成・訳=守中高明

第7回中原中也賞発表(選考委員=荒川洋治・北川透・佐々木幹郎・佐藤泰正・中村稔)
  日和聡子 『びるま』
  受賞詩集より――「亀待ち」「墓見」「売道」「赤箱」「戈辰種」「飴夕」「びるま」

特集*メルヴィルから始まる アメリカ文学航海誌

【ルポライター・メルヴィル】
フォゴ島にて / ハーマン・メルヴィル (訳=鈴木淑美)

【メルヴィルからはじまる】
甦るメルヴィル、読み直すアメリカ / 高山宏+巽孝之

【アメリカ文学の歴史と現在】
孤児の再発明 / ポール・オースター [聞き手=秋元孝文]
頭と心の両方にアピールする小説 / リチャード・パワーズ [聞き手=秋元孝文]

【メルヴィルのアメリカ】
俺じゃない、エイハブはあいつだ ポスト9・11のレトリックのために / 下河辺美知子
「いもせ」 をめぐる覚書 『ピエール』 と姉妹願望 / 小谷野敦
友の肉の求者たち / カレブ・クレイン (訳=田村恵理)
不法の秘密 『ビリー・バッド』 にみる 「暴力」 と 「正義」 / 大和田俊之

【游弋するイメージ】
『白鯨』 / しりあがり寿
『白鯨』 / 大友克洋

【『白鯨』 in 現代文学】
「白鯨」 のゆらぎ / 青来有一
世界の空白な顔貌 / 佐藤亜紀
燐光の群れとしての 『白鯨』 / 坂手洋二 [聞き手=大和田俊之]
ポストミレニアム・リヴァイヴァリズム フィニー、エイハブ、モルダー / 高尾直知

【リメンバー・メルヴィル】
メルヴィル評伝の現在 鯨を仕留めることはどこまで可能か / 星野勝利
日本人イシュメイル 一八五〇年を横断する万次郎 / 牧野有通
メルヴィル・ルネサンス メルヴィル批評史 / 高野一良
詩人メルヴィル 非=共和国のポリティクス/ポエティクス / 金澤淳子
もうひとりのエイハブの妻 / 大串尚代

【メルヴィル・エンサイクロペディア】
メルヴィル全著作解題 メルヴィルをめぐるアメリカ文学史 / 大和田俊之

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] 嘆いているより、驚かないと ソルトレークシティオリンピックについて / 篠儀直子
[フランス] リュック・フェラーリ初来日 / 椎名亮輔
[ドイツ] 天使が織り成す色彩論 ウーヴェ・ティムの最新作 / 園田みどり
[ロシア] 一〇年目のロシア・ブッカー賞 / 望月哲男
[スペイン] 画家・高行健のスペイン訪問 / 坂田幸子
[中国] 魯迅文学賞の二作 女性作家が描く北京 / 飯塚容
[日本] アーバン・ポップス・フォー・ラヴァーズ・オンリー。 小沢健二『Eclectic』 / 木村立哉

■今月の作品
  さごうえみ 郡司音 伊藤慎太朗 岩槻歩 / 選=小池昌代

■われ発見せり
  神保町の書き込み本奇譚 / 永原孝道