定価1,361円(本体1,238円)
発売日2002年2月
ISBN978-4-7917-0084-4
■連載
私の昭和史 2 / 中村稔
■魔法の石板*2
従僕の位置 ジョルジュ・ペロスの方へ(Ⅱ) / 堀江敏幸
■耳目抄*207
平成十四年勝鬨橋 / 竹西寛子
■詩
ひとりでこの星空を歩くとしたら / 長谷部奈美江
アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
特集*光源氏幻想 源氏物語をよむ
【橋懸りするおんなたち】
転生する源氏物語 朗読、現代語訳を通じて / 瀬戸内寂聴+幸田弘子
【源氏物語をつくる/つくりかえる】
人間の本質を表現すること 能と 『源氏物語』 / 梅若六郎 [聞き手=水原紫苑]
光源氏の愛と真実 男役だから演じられる理想の男性像 / 愛華みれ
源氏可憐 作家のエゴからはなれた形 / 辻村寿三郎
青少年に贈る恋とエロスと原文併記 青年漫画になった 『源氏物語』 / 江川達也
「源氏物語」 五十五帖の書 / 石川九楊
【“うた” の継承と創造】
雨夜の国で / 高橋睦朗
夢うつつの中のハドリアヌス、現れ ハドリアヌスとHIKARUの対話 / 白石かずこ
源氏十首 / 水原紫苑
雲隠 光源氏のための挽歌 / 石井辰彦
源氏マニアではなく マニアマニアのための光源氏が怨念 / 片岡直子
【創作】
比香流比古 / 藤井貞和
【“あわれ” の系譜/物語の海へ】
散月記 伊勢物語飛廻とびまわり(鎌倉篇) / 武村知子
【物語の転移】
「眠れる森の美女」 の四半世紀 世界で源氏はどう読まれてきたか / 河添房江
造叛有理の源氏物語 戦時下篇 / 小林正明
見飽きぬ夢 女性まんが家が映す源氏物語 / 東玲子
【ヴィジュアルで追う源氏幻想】
美的表象と性的表象 そして語られざる『源氏物語』 / 立石和弘
■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] 黙示録は今帰還する / 日比野啓
[フランス] クリームパイと 「歴史の終焉」 / 彦江智弘
[オーストリア] ある救命士の憂鬱 ヨーゼフ・ムルンベルガー 『来たれ、甘き死よ』 / 瀬川裕司
[イタリア] アウシュヴィッツの知識人 / 堤康徳
[ラテンアメリカ] 想像で見えるもの ダイナ・チャビアーノ 『ドラゴンたちの国』 / 安藤哲行
[ロシア] 歌姫たちの時代 ナデージダ・プレヴィーツカヤ / 鈴木正美
[中国] 現代上海をめぐる私小説と 「我々映画」 『上海ベイビー』 と 『イチかバチか』 / 藤井省三
[日本] 膨大な意味と無意味との洪水のなかで。 『ハンドク!!!』 論 / 木村立哉
■今月の作品
後藤美和子 斎藤雄一 夏目美和子 鵜野幸恵 菊地友里 / 選=小池昌代
■われ発見せり
八重垣姫 / 金谷重朗