定価1,361円(本体1,238円)
発売日2003年9月
ISBN978-4-7917-0110-0
【書き下ろし作品】
蹠の小説 / 川上弘美
【エッセイ】
比喩としての川上弘美 / 久世光彦
『溺レる』 を読む / 田辺聖子
川上さんへの手紙 / 江國香織
会いたくなる人 / 高橋睦郎
おみかんたべてるの / 薄井ゆうじ
川上弘美に踏まれる / 松尾由美
【対談】
恋人に期待なんてしない / 川上弘美+穂村弘
【ぶらぶら対談】
いつか荒川線で 〈東京の昔〉のいまを訪ねて / 川上弘美+堀江敏幸 (撮影=島尾伸三)
【作家論】
川上動物園 / 川村二郎
〈異種〉への懸想 / 清水良典
黒い鞄と魔法の時間 『センセイの鞄』 を読む / 吉田文憲
【作品論】
「例文」 機械――『物語が、始まる』 / 芳川泰久
古生物のかなしみ――『蛇を踏む』 / 佐藤泉
ソラリスの海は、「愛いとしい」 と波打つ――『いとしい』 / 永原孝道
椰子・椰子ライフ――『椰子・椰子』 / 高原英理
ペニスなき身体との交歓――『神様』 / 小谷野敦
恋愛小説の不可能に逆らって――『溺レる』 / 田中和生
長篇味あじの短篇集――『おめでとう』 / 本間祐
弑逆者(としての・・・・・・)――『センセイの鞄』 / 前田塁
ものすごく悲しくて、きれいな光――『パレード』 / 東直子
湯気のむこうに――『龍宮』 / 小池昌代
西端の島々とエメラルドの海――『光って見えるもの、あれは』 / 陣野俊史
【エッセイについて】
あるようなないような、やっぱりあるような――『あるようなないような』 / 岸本佐知子
ぼんやりじっと――『なんとなくな日々』 / 蜂飼耳
私は誰のうえにも君臨できない――『ゆっくりさよならをとなえる』 / 堀江敏幸
【資料】
誌上再現、カワカミさん家の本棚 / 選=東雅夫