ユリイカ2003年7月号 特集=黒沢清

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ユリイカ2003年7月号 特集=黒沢清

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2003年7月

ISBN978-4-7917-0107-0

■連載
  私の昭和史 19 / 中村稔

■魔術的跛者*16
  タラッサ、タラッサ! / 種村季弘

■空間の思考*12
  場所と境界 ベンヤミン 『一九〇〇年頃のベルリンの幼年時代』 / 多木浩二

■翼へのパッション――飛行機と想像力*9
  防空と偽装 / 橋爪紳也

■耳目抄*222
  夏蜜柑の花 / 竹西寛子

■詩
  (樹)のための素描 / 岩成達也
  日々・・・ / 芦田みゆき

特集*黒沢清

【黒沢清は許されるか!?】
私は絶対に成熟しない / 黒沢清+万田邦敏

【黒沢清の現場】
「変わっていく人格」 を演じ続けて / 役所広司
不思議の国に迷い込んだようでした / 洞口依子
最高の報酬は 「次もやろう」 ということです プロデューサーから見た黒沢清
 / 下田淳行 [聞き手=梅本洋一]

【黒沢清の “最前線”】
アリバイから遠く離れて 黒沢清の 『ドッペルゲンガー』 / 蓮實重彦
黒沢清の美しい亡霊たち / ジャン=ミシェル・フロドン (訳=大原宣久)
郵便的エロス 『大いなる幻影』 における性とアナーキズムの戦略 / 御園生涼子

【正しさの勝利】
勝利まで 黒沢清氏への手紙 / 青山真治
正しい映画 / 矢部浩也

【黒沢清のサンウンドスケープ】
Back To MONO / 樋口泰人
ダビングは黒沢監督のライブです 音楽家から見た黒沢清
 / ゲイリー芦屋+パシフィック231(蓮実重臣・三宅剛正)

【黒沢清の時空間】
「意気地なしの風景」 に寄り添うこと / 梅本洋一
川縁からの挨拶状 黒沢清と映画史 / 彦江智弘
占有者たちの空間 / 木下千花

【黒沢清の対決】
映画というカフカ 黒沢清について / 阿部嘉昭
映画におけるメートル原器 リチャード・フライシャーと黒沢清 / 関口良一

【黒沢清の軌跡】
異星人の眼差し 黒沢清の衝撃 / 坂尻昌平
黒沢清監督作品フィルモグラフィ / 作成=編集部

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] たどり着くまで トッド・ヘインズ監督 『エデンより彼方に』 / 篠儀直子
[ドイツ] すべては生き直すために ダニエル・ケールマンの新作 / 園田みどり
[チェコ] エロティック・レヴュー モダン文化が華やかに交錯しあう場所 / 赤塚若樹
[モロッコ] 他者との出会いに形を与える / アブデルケビル・ハティビ [聞き手=澤田直]
[スペイン] 書簡体の政治小説 カルロス・フエンテス 『鷲の椅子』 / 安藤哲行
[中国] 李龍雲の新劇作 『家々の灯』 と 『兄貴と呼ばれたら』 / 飯塚容

■ファザー・ランド
  血の里帰り / A・G・ジェレヴィーニ

■今月の作品
  夏目美知子 岩槻渉 / 評=小池昌代

■われ発見せり
  子育て、再び / 佐川光晴