ユリイカ2003年6月号 特集=Jポップの詩学

-日本語最前線-

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ユリイカ2003年6月号 特集=Jポップの詩学

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2003年6月

ISBN978-4-7917-0106-3

■連載
  私の昭和史 18 / 中村稔

■魔術的跛者*15
  人の世は夢 / 種村季弘

■空間の思考*11
  都市の夢 デ・キリコの 「形而上学的絵画」 の場合 / 多木浩二

■翼へのパッション――飛行機と想像力*8
  俯瞰するまなざし / 橋爪紳也

■耳目抄*221
  若葉と青葉の間で / 竹西寛子

■詩
  小さい四季 (抄) / 金時鐘
  待機 麻痺 帰還 / 吉田文憲
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)

特集*Jポップの詩学 日本語最前線

【歌謡曲、ロック、ヒップホップ、文学】
俺たちだって、騙してよ Jポップな日本語、その意味は? / 近田春夫×いとうせいこう

【歌の情勢はすばらしいか?】
歌は世界の無限性を証明する 変化するJポップの詞法について / 阿部嘉昭

【ヒット曲、俺ならこう聴く】
クイック・ノーツ・オン・マサムネ・クサノ スピッツ論のための長い走り書き / 木村立哉
浜崎あゆみ――うしろ向きデビッド・ボウイー / 谷岡雅樹
SMAP/SWAP / 長澤忍

【「環境としてのJポップ」批判】
音はニホンゴを断ちきれるか / 岡崎乾二郎

【歌詞というアポリア】
誰が誰に語るのか Jポップの言語=音楽行為論・試論 / 増田聡
ポピュラー音楽にとって歌詞とは何か 歌詞をめぐる言説の修辞/政治学 / 北田暁大
JポップとEメール 松浦亜弥研究序説 / 舌津智之

【一気読み! 二〇〇〇曲】
「文学的内面」 の呪縛を清算しても、「文学」 として 「Jポップ」 を読むことは可能か、
 についての試論 / 栗原裕一郎

■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 拡散するグローカルな内戦 プレスニャコフ兄弟 『テロリズム』 / 本橋哲也
[フランス] 悪と犯罪の神学的形而上学 モーリス・G・ダンテック 『ヴィラ・ヴォルテックス』 / 國分俊宏
[フランス] 世界の目覚めに向かって / ジャン=ピエール・リモザン [聞き手=谷昌親]
[ドイツ] ダンス空間の共振 ピナ・バウシュの新作 / 副島博彦
[ラテンアメリカ] アメリカとドミニカの間で フリア・アルバレスとトルヒージョ / 安藤哲行
[ブラジル] ファヴェーラのなかにはじかれるシュート銃弾=視線
         フェルナンド・メイレレス監督 『シティ・オブ・ゴッド』 / 東琢磨
[ロシア] 音から音楽へ、音楽から言葉へ ウラジーミル・マルトゥイノフ / 鈴木正美
[中国] 旅行者の孤独 阿来 「遙かなる温泉」 / 山口守
[香港] 張國栄を追悼する / 四方田犬彦

■今月の作品
  夏目美知子 近藤弘文 毛利信彦 / 選=小池昌代

■われ発見せり
  キャパシティ / 三坂知絵子