定価1,885円(本体1,714円)
発売日2003年4月
ISBN978-4-7917-0103-2
【吉田喜重インタヴュー】
パッションとしての映画 『ろくでなし』から『鏡の女たち』まで
/ 吉田喜重 [聞き手・構成=筒井武文]
鏡・水・3 『嵐が丘』から『鏡の女たち』へ / 吉田喜重 [聞き手・構成=阿部嘉昭]
【吉田喜重という存在】
女優として、プロデューサーとして、パートナーとして / 岡田茉莉子 [聞き手・構成=蓮實重彦]
【徹底討議】
映画と広島、そして希望 / 吉田喜重+諏訪敦彦
【吉田喜重の現場】
照明の光から見た吉田喜重 / 佐野武治 [聞き手・構成=筒井武文]
【吉田喜重の舞台】
情念としてのメタ・オペラ リヨンにおける『蝶々夫人』 / 吉田喜重
夢の時空/能の未来 / 梅若六郎 [聞き手・構成=水原紫苑]
【吉田喜重論】
~鏡の波紋~
影とフィクション――吉田喜重論 『人間の約束』、『嵐が丘』、『鏡の女たち』をめぐって / 蓮實重彦
記憶を喚起しながら、それを絶えず破砕していく運動 『鏡の女たち』から / 上野昂志
~吉田喜重の時間と情景~
蜻蛉が待つ時間、記憶の窪み、そして映画の道 / 吉増剛造
母の母の母 / 四方田犬彦
周作とは誰か 『秋津温泉』に見る戦後批判 / 阿部日奈子
知られざる女の物語 『秋津温泉』における岡田茉莉子論 / 木下千花
メロドラマ的回帰 『秋津温泉』にみるメロドラマ形式の可能性 / 御園生涼子
もし日本がもっと大きければ、と少年は思った / 梅本洋一
~眼差しと運動~
鏡としての映画 連続性への誘いとしての吉田喜重作品 / 谷昌親
物語に馴致されない特異な視覚 松竹以後・ATG以前の吉田喜重作品について / 阿部嘉昭
吉田喜重とジャック・タチ 静止と歩行 / 坂尻昌平
【吉田喜重エッセイコレクション】
~世界との出会い~
風にはためくハンカチ、一枚のプロマイド写真 映画のエセー/ 吉田喜重
あまりにも私的なエジプト旅行 / 吉田喜重
~映画論~
映画の壁・ストーリー主義批判 / 吉田喜重
見ることのアナーキズム / 吉田喜重
~作家論~
想像力は死んだ置き換えよ 異人ブニュエル / 吉田喜重
ゴダールと言語ゲーム 名と名ざされたもの / 吉田喜重
毟られたニワトリの羽毛と武満徹氏のinner sound / 吉田喜重
【資料】
吉田喜重フィルモグラフィー / 編=筒井武文