定価1,361円(本体1,238円)
発売日2003年3月
ISBN978-4-7917-0101-8
■連載
私の昭和史 15 / 中村稔
■魔術的跛者*12
オイディプスの腫れた足 / 種村季弘
■空間の思考*9
物語る地図 バックミンスター・フラーのダイマクシオン・マップ / 多木浩二
■魔法の石板――ジョルジュ・ペロスの方へ*14
退屈でない日曜日のために / 堀江敏幸
■翼へのパッション――飛行機と想像力*5
双六・飛行機・ラジオドラマ / 橋爪紳也
■耳目抄*218
野上彌生子賞終る / 竹西寛子
■特別掲載
マラルメとシカゴ版『ザ・チャップ・ブック』 アメリカの理解者ハリスン・ローズ / 柏倉康夫
■詩
神々の野外劇場 / 高橋順子
塹壕詩篇 / 稲川方人
■追悼・窪田般彌
美しい秘密 / 安藤元雄
フランスの詩を愛した人、窪田般彌 / 清水茂
■追悼・多田智満子
葬送まで / 高橋睦郎
多田智満子氏を悼む / 四方田犬彦
特集*ダニエル・リベスキンド 希望としての建築
【リベスキンドを想起する】
歴史と建築の臨界をめぐって / 多木浩二+田中純
【リベスキンドの“現在”】
私はダニエル・リベスキンドについて何を書く、あるいは書かないのか? / 八束はじめ
一九九五年に見たユダヤ博物館 / 宮本隆司
解体、構築、そして希望 / 小林康夫
歴史、断ち切られる空虚 『ベルリン・ユダヤ博物館』のための断片×3 / 守中高明
【リベスキンドのトポス】
リベスキンドの三角形 / 飯島洋一
線・争の建築 解体から希望へ / 五十嵐太郎
苦悩する都市ベルリンと希望としてのリベスキンド 未来/過去という頸木のはざ間から / 斉藤理
【リベスキンドのミューズ】
「線の間」を埋めるために / 浜田邦裕
線と面のあいだに / 菅野裕子
共鳴する建築 リベスキンドにとって音楽とは何か? / 吉田寛
【資料】
ダニエル・リベスキンド主要作品紹介 / 松田達+鳥居斉+藤井由理
■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] マイノリティと暴力 デヴィッド・ファー 『ダルストンの罪と罰』 / 本橋哲也
[フランス] 文学の弱さについて パスカル・キニャール 『さまよえる影たち』 / 國分俊宏
[ラテンアメリカ] おんなこどもの読むもの イザベル・アジェンデ 『獣人の町』 / 新谷美紀子
[ロシア] 現代ロシア美術の失われた環 アレフィエフ・サークル / 鈴木正美
[台湾] 都市の孤独 『たんぱく質な女』 と 『夢幻部落』 / 山口守
■特別掲載*音楽の現在
全てが自然にやって来る / ヴァレリー・アファナシエフ 聞き手=平野篤司
■ファザー・ランド
親孝行、再び / A・G・ジェレヴィーニ
■今月の作品
田代深子 島田奈都子 湊圭史 / 選=小池昌代
■われ発見せり
死ぬまでネタには困るまい / 国安真奈