ユリイカ2003年1月号 特集=中国幻想綺譚

-チャイナ・ファンタジー-

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ユリイカ2003年1月号 特集=中国幻想綺譚

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2003年1月

ISBN978-4-7917-0098-1

■連載
  私の昭和史 13 / 中村稔

■魔術的跛者*10
  むく犬の正体 / 種村季弘

■空間の思考*7
  歴史認識から建築へ ダニエル・リーベスキント(2) 「ユダヤ博物館」 / 多木浩二

■翼へのパッション――飛行機と想像力*3
  空からの贈り物 / 橋爪紳也

■耳目抄*216
  人間のしるし / 竹西寛子

■詩
  ベッティーナ あるいは別の方法 / 安藤元雄
  みんなこれからはきれいである / 荒川洋治
  現代詩という名のぽかり / 豊原清明

■ユリイカの新人
  極地 他一篇 / 後藤美和子

特集*中国幻想綺譚 チャイナ・ファンタジー

【綺想の迷宮】
画屏幻譚 / 中野美代子
新京異聞 / 津原泰水

【創作の現場から】
中国系ファンタジーの魅力の淵源 / 天沢退二郎
三友会サンヨウホエ宣言 / 辻原登
ファンタジーの塔 歴史の塔 / 森福都
羊と仙人 / 南伸坊
諸葛孔明の食生活 / 諏訪緑
相柳氏 / 日和聡子

【チャイナ・ファンタジー解読】
召命と次元上昇 『十二国記』というファンタジーの仕掛け / 井辻珠美
『十二国記』の政治学 / 大杉重男
諏訪緑とわたなべまさこ 女性マンガの中のシナ世界 / 小谷野敦
懐かしき支那の夢 チャイナ・ファンタジーの系譜 / 東雅夫
イメージと中国の敵対 武田泰淳における経験と夢 / 丸川哲史

【イマジネーションの宇宙へ】
中庸とSF的視点 / 酒見賢一 [聞き手=末國善巳]

【チャイナ・ファンタジーの源泉】
仙界考 / 南條竹則
武侠小説 中国チャンバラ・ファンタジー / 岡崎由美
九尾狐綺想 姐己と玉藻の前 / 堀誠
『牡丹燈篭』・魯迅・柔石 / 千野明日香
中国的暴力について / 石川忠司

【中華世界の「幻想の中国」】
香港詩人のFoodscapeというファンタジイ / 藤井省三
『少林サッカー』とナショナリズムの変容 / 四方田犬彦
中国現代アートに現れた「中華」 / 牧陽一

【ブックガイド】
チャイナ・ファンタジーの世界 / 末國善己

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] ショウタイム! / 篠儀直子
[フランス] 音と意味について / 椎名亮輔
[ドイツ] 新たな始まりの予感 モーニカ・マローンの新作 / 園田みどり
[スイス] 新しく発見されたソシュールの草稿 / 川本暢
[ラテンアメリカ] ベストセラー作家のつまずき ルイス・セプルベダ 『ホットライン』 / 安藤哲行
[ラテンアメリカ] ガルシア=マルケス新刊出来 / 久野量一
[ロシア] ジャズはただの音楽でもジャズではない ブリャンスク・ジャズ・フェスティバル / 鈴木正美
[中国] 舞台の上の張愛玲vs蕭紅 第四回「華文戯劇節」から / 飯塚容

■ファザー・ランド
  チュニスに向かって / A・G・ジェレヴィーニ

■われ発見せり
  小さな部屋 / 青木純一