定価1,361円(本体1,238円)
発売日2004年5月
ISBN978-4-7917-0119-3
■絵はがきの時代*新連載
漏らすメディア / 細馬宏通
■生成するマラルメ*9
待望の初詩集 『現代高踏詩集』 第十一分冊 / 柏倉康夫
■耳目抄*230
昂揚と疲れ / 竹西寛子
■詩
対話の庭 他一篇 / 高橋睦郎
特集*鬱・・・・・・ 五月。何だ? この、ユーウツは!!
【「うつは心の風邪です」か?】
憂うつはもう機能しないのか / 鈴木國文
『自己への配慮』 / 十川幸司
【徹底討議】
その人の生命の根源に耳をすます 精神医学と文学における鬱とメランコリー / 内海健+武村知子
【メランコリーの水脈を遡る】
Accidiaあるいはアパシー / 丹生谷貴志
我ら土星の子供たち メランコリーの形式 / 田中純
【デプレッション、その可能性の中心】
騙されぬ人びとは彷徨う / 長原豊
メランコリーの崇高化/ジジェクの倫理(学)
アンティゴネー的「行為」だって? もうたくさん! / 北田暁大
【小詩画集】
泡の回り / 詩=高貝弘也 画=武盾一郎
【うつくしい日本の私の歴史】
「鬱」 とナショナリズム / 絓秀実
「神経衰弱」 盛衰史 「過労の病」 はいかに 「人格の病」 へとスティグマ化されたか / 北中淳子
【インタヴュー】
憂鬱とお笑いの星の下に / 中島らも [聞き手=前田年昭]
【巴里の田園の憂鬱なる党派】
四十七歳の憂鬱・特別篇 / 宮沢章夫
この水びたしの世界 五月病者のためのガイダンス / 太田晋
【ウツるんです。】
dis play(取り込み・褪色・消失について 喪失ではなく) / 門田徹
■講演
詩と政治 SARSとレスリー・チャン死去の目撃者として香港文学を語る
/ 也斯 (訳=飯田真紀+藤井省三)
■映画祭
若者は東へと旅立つ ベルリン映画祭に見るドイツ映画の〈現在〉 / 瀬川裕司
■ファザー・ランド
見舞いの独白 / A・G・ジェレヴィーニ
■今月の作品
関本昭太郎 牛島敦子 斉藤圭子 / 選=井坂洋子
■われ発見せり
稽古場で訳す / 長島確