定価1,361円(本体1,238円)
発売日2008年10月
ISBN978-4-7917-0183-4
■ザナドゥーへの道*7
月の上からペキンを見れば ミラ・チョ・チョ・ラスモ / 中野美代子
■ 「即興の」 解体*6
「即興」 の最大の敵 2 / 佐々木敦
■神話社会学*3
大きな物語から神話システムへ 3 / 福嶋亮大
■詩
殺虫の詩 / 松本圭二
特集*中上健次 21世紀の小説のために
【単行本・全集未収録エッセイ】
花の吉野詣 / 中上健次
【中上健次、記憶と記録】
「比類なく美しい時代」 を生きるということ / 蓮實重彦
「直くたくましき性さが」 について 上田秋成と中上健次 / 渡部直己
熊野大学夏季セミナー 1993‐2008全記録 / 高澤秀次
【徹底討議】
父殺しの喪失、母萌えの過剰 フラットな世界で中上健次を読み直す / 東浩紀×前田塁
【中上健次の八〇/〇八年】
「三」 へと続く 「路地」 / 斎藤環
物語の 「うつほ」 中上健次『宇津保物語』論 / 安藤礼二
中上健次の向こうへ
ヤンキーレボリューション&オタクテロリズム2008 in my めろん先生。 / 海猫沢めろん
売り飛ばしたいほどいい女 『軽蔑』の真知子をめぐって / 五所純子
【インタビュー】
「文学の獣」 の不在 『エレクトラ』の余白に / 髙山文彦 [聞き手=編集部]
【アルバム】
素顔の中上健次
【「路地」 と 「物語」 の現在】
路地はどこにでもある Roji : She comes in colors everywhere / 仲俣暁生
激情から路地へ 中上健次『十九歳の地図』、『熊野集』 / 渡邊英理
土地をもたない歴史の可能性 中上健次の「地図」について / 中田健太郎
地図のように仮面のように 「路地」のエコロジー/エソロジー / 渡邉大輔
中上以後 土地と物語の関係 / 中沢忠之
【文学と映画/ジャズ/演劇】
サーガのあとに 中上健次『異族』とウィリアム・フォークナー『寓話』 / 大和田俊之
「破壊せよ、とアイラーは言った」なんて言わせないよ。ぜったい。 / 大谷能生
液体と視線の劇 『枯木灘』をいかに演出するか / 松井周
【資料】
主要作品解題 固有名と語り / 高澤秀次
中上健次略年譜 / 編=高澤秀次
■今月の作品
長谷部裕嗣 石井格 このみ真帆 / 選=辻井喬
■われ発見せり
本棚に潜む男 / 春日武彦