定価1,361円(本体1,238円)
発売日2008年9月
ISBN978-4-7917-0182-7
■ザナドゥーへの道*6
異教徒たちの帝国 ギョーム・ド・ルブルク / 中野美代子
■ 「即興」 の解体*5
「即興」 の最大の敵 1 / 佐々木敦
■神話社会学*2
大きな物語から神話システムへ 2 / 福嶋亮大
■耳目抄*276
明晰への意志 / 竹西寛子
■詩
反‐人間的文法 / 岸田将幸
特集*太宰治/坂口安吾 無頼派たちの“戦後”
【二人の文学者と二つの“戦後”】
後ろめたさとともに書く 粗いプリセットをすりぬける言葉 / 町田康 [聞き手=千野帽子]
付録 馬地獄 / 織田作之助
男とはマザー・シップと見つけたり あるいは存在を耐えるための軽さ / 吉本隆明
【坂口安吾の戦争・自然・愛】
「桜の森の満開の下」 と 「夜長姫と耳男」 / 井口時男
木登りする安吾 「文学のふるさと」 再考 / 中島一夫
大人の仕事 / 横田創
【60年後の太宰治】
読者失格 / 島尾伸三
孤独の共犯者 いま、太宰治を読むということ / 木村綾子
【『人間失格』 で溢れるポストモダン】
逃げ水の行方 太宰治的〈じぶん〉のつくり方 / 伊藤氏貴
『人間失格』 の語り手はなぜダメ人間でなければならなかったのか? / 神山修一
ケータイ小説として再発見される 『人間失格』 / 速水健朗
【〈太宰治〉を取り巻くものたち】
恋と革命ラヴ・レヴォリューション・21世紀トゥエンティワン旗手 太宰治より伊藤整と高見順が好きなんだけど。 / 千野帽子
より強くアナクロニズムを 「男女同権」 と 「桜桃」 / 佐藤泉
男の〈顔〉と喰えない女 『グッド・バイ』 の果ての果て / ゆずはらとしゆき
【資料】
太宰治/坂口安吾をいま読むための作品ガイド / 選・解説=青木純一
■特別掲載
ゲームという戦場から見た世界 『MGS4』 という挑戦 / 小島秀夫 [聞き手=井上明人]
■今月の作品
今唯ケンタロウ 黒川十六 小畑亮平 / 選=辻井喬
■われ発見せり
ペーパーナイフ / 宮田毬栄