定価1,361円(本体1,238円)
発売日2008年6月
ISBN978-4-7917-0179-7
■連載
私の昭和史 戦後篇 30 / 中村稔
■ザナドゥーへの道*3
原典探索者 ポール・ペリオ / 中野美代子
■ 「即興」 の解体*2
アクティヴ/パッシヴ・フィードバック / 佐々木敦
■耳目抄*273
地道な支え / 竹西寛子
■詩
水の女、眠る男。巨大女、遠い場所 / 早坂類
特集*マンガ批評の新展開
【進化する表現論】
マンガにおける視点と主体をめぐって / 夏目房之介×宮本大人×泉信行
【マンガを読む/読み替える】
「キャラたち/キャラクターたち」 『3月のライオン』 ――零たちと読者たちの視点 / 泉信行
ユートピアゆき猫目の切符 『よつばと!』 のメタ感情記号 / 斎藤環
いつかあなたとはお別れしなくてはなりません
作者である飼い主は愛する猫との別れをどう描くのか / 吉田アミ
福満しげゆき、あるいは 「僕」 と 「美少女」 の小規模なセカイ
マンガは複眼で触り続ける / 杉田俊介
平坦な戦場をループさせることで生き延びること
『リバーズ・エッジ』 と 『ひぐらしのなく頃に』 を MAD する? / 濱野智史
うるさくて何が悪い 黒田硫黄と黒と白 / 麻草郁
【注目作家インタビュー!】
現実リアルを素材に夢ファンタジーを錬ねる 『鋼の錬金術師』 という錬成の行方
/ 荒川弘 [聞き手=藤本由香里]
世界の断片をつなぐマンガの力
/ 島田虎之介 [聞き手=伊藤剛]
【マンガ/批評の未来】
マンガの/と批評はどうあるべきか? / 東浩紀×伊藤剛
【マンガ批評も変わる】
『テヅカ・イズ・デッド』 のそれから / 伊藤剛
一般キャラクター論のために 『テヅカ・イズ・デッド』 再考 / 師茂樹
コマ割りは 「何を」 割っているのか 翻訳者のノート / 野田謙介
【「日本マンガ」 という悪い場所?】
「クールジャパン」 と 「MANGA」 / 小田切博
漫画の新しい体質 / 福嶋亮大
おたくと漫画 / 森川嘉一郎
【マンガ読者の現在】
失われた成熟を求めて マンガ・オタク・批評 / 東浩紀×伊藤剛×金田淳子
【パリからのレポート】
国際会議 「マンガ、60年後・・・・・・」 について マンガ・西洋・アカデミズム / 中田健太郎
オタク現象と日本のポストモダニティ / 東浩紀 [コメンテーター=ミシェル・マフェゾリ]
日本マンガにおける「演出」と「フレーミング」
様々な視覚的物語手法の分析(長谷川、手塚、ちば、小島、高橋、すえのぶ)
/ グザヴィエ・エベール+パスカル・ルフェーヴル [コメンテーター=アリー・モルガン] (訳=野田謙介)
西洋的 「オタク」 についての覚書
ヨーロッパのマンガファンダム誕生における日本文化の 「芳香」 の重要性
/ マルコ・ペッリッテリ (訳=中田健太郎)
■特別掲載
シャールとヘラクレイトス、ニーチェ / 吉本素子
■今月の作品
唐作桂子 このみ真帆 / 選=辻井喬
■われ発見せり
知の条件、条件の知 / 渡邉大輔