定価1,361円(本体1,238円)
発売日2009年2月
ISBN978-4-7917-0189-6
■ザナドゥーへの道*11
エトナ熔岩流 石工のジューリオ / 中野美代子
■ 「即興」 の解体*10
健忘症者のインプロヴィゼーション 4 / 佐々木敦
■神話社会学*6
野生人のメディア / 福嶋亮大
■耳目抄*278
土地の力 / 竹西寛子
■詩
through/away / 松浦寿輝
特集*日本語は亡びるのか?
【インタビュー】
世界史における日本語という使命 / 水村美苗 [聞き手=前田塁]
【批評家は賭ける】
時限装置と無限連鎖
水村美苗 『日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で』 を悲喜劇としないために / 蓮實重彦
2008年のビーンボール / 前田塁
〈現地語〉の翻訳 / 福嶋亮大
ギリシャ語が亡びるとき / 石川義正
声に出して読む必要がない日本語 / さやわか
〈現地語〉文学の華やぎを見つめて 水村美苗への応答 / 坂上秋成
【作家はそれでも書く】
私にとって 「日本語が亡びる」 ということ / 岡田利規
『日本語が亡びるとき』 への返信 / 小林エリカ
【学者は考える】
アレゴリーはなぜ甦る 水村美苗のポール・ド・マン / 巽孝之
亡びるなら亡びてしまえジャパニーズ / 四方田犬彦
「普遍」 と 「固有」 の翻訳としての文学と学問 / 吉原真里
イッツ・ア・スモールトーク・ワールド 「綴じられる」 という運動へ / 長谷川一
日本語・日本認識と東アジア、あるいは始まりと終わり / 丸川哲史
【翻訳者はつぶやく】
「翻訳家」 が亡びるとき? 『日本語が亡びるとき』 にあらがって / 野崎歓
亡びてもいい、けれども / 管啓次郎
【詩人は試みる】
百年の風に、背筋を震わせるために。 / 和合亮一
言葉に風を入れる / 関口涼子
【資料】
日本語論必読ブックガイド 夏目漱石から水村美苗、『KY式日本語』 まで / 青木純一+倉数茂
【アンソロジー】
日本近代文学と二葉亭四迷 / 選=青木純一
余が言文一致の由来 / 二葉亭四迷
余が翻訳の標準 / 二葉亭四迷
エスペラントの話 / 二葉亭四迷
言語体の文章と浮雲 / 幸田露伴
長谷川君と余 / 夏目漱石
長谷川辰之助 / 森鷗外
■今月の作品
ZZ・倶舎那 小畑亮平 ブリングル 小野絵里華 / 選=伊藤比呂美
■われ発見せり
UGC的偶有性はマグロの夢を見るか? / 有村悠