1991/01 戦争の心理学

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定価1,046円(本体951円)

発売日1991年1月

■Compositions libres
  精神療法と私のキー・ワード / 森省二
  イタリアのフレスコ / 司修
  「ビールの街の心理学」 執筆余話 / 今泉文子

新連載――異常体験の心理学*1
  光がひとつにとけあうところ / 吉福伸逸

■連載――イメージの心理学*最終回
  ライフサイクルとイメージ / 河合隼雄

新連載――性格診断:12のポイント*1
  相手を確実に見抜く“対人認知”の法則 / 田村正晨 絵=杉本潤二

特集=戦争の心理学  

 

【精神医学と戦争】
弾痕のエクスタシー 精神分析の見地からみた戦争 / デイヴィッド・ロットー (訳=杉浦悦子)
シェル・ショックとは何か? / 一ノ瀬尚道+井上泰弘
表象の戦い 無意識と可能世界意味論 / 福原泰平
緑の恐怖 戦争神経症からPTSDへ / 内藤志朗
ポスト冷戦構造の心理戦争 / 妙木浩之

【中東問題をどう読むか】
燻り出された湾岸危機 東西/南北軸からみた冷戦構造の崩壊以後 / 前田哲男
imago belli と imago dei の間に 中東危機のイメージ戦略を読む / 五十嵐一

【戦争のアルケオロジー】
自己という戦争状態 倫理様式の循環的頽廃 / 椹木野衣
火砲の支配・火砲の平和 第一次大戦は人間をどう変えたか / 大隈義人
戦士のこころ 筆を執る男と女、そして大戦 / サンドラ・M・ギルバート (訳=山田晴子)
前線の永劫回帰 あるいは笑うクラストル / 澤野雅樹

【自己増殖する組織】
戦争機械ウイルスのアナロジー / 吉永良正
幼兵たちの共和国 あるいは、戦争機械としてのボーイ・スカウト / 永瀬唯

【超国家装置】
思考と偶然性 あるいは国家連合の暴力について / 上野俊哉
「沈黙の艦隊」の位置 超国家という物語 / 大塚英志

【イメージ戦争】
見えざるシステムの視覚化 美術と世界情報資本主義 / 高島直之
電子戦時代の非物質的戦争=プロパガンダ / 柏木博

【サイコヒストリカル・アプローチ】
戦争指導者の心理 フセインへ到る系譜 / 小田晋+町沢静夫

新連載――私自身によるわたし*1
  生い立ち / 秋山さと子

新連載――夢と幻覚の構造 シニフィアンの精神病理学*1
  心的システムの解体構築 夢の作業 / 藤田博史

■連載――感情の心理学*最終回
  不安をめぐって / 安田一郎

■連載――気の科学*13
  共時性の自然観 / 湯浅泰雄

■海外研究レポート
  F・A・キトラーの“ディスクール分析” 現代ドイツの精神分析批評から / 村井翔