1992/11 映画の心理学

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定価1,046円(本体951円)

発売日1992年11月

■Compositions libres
  フロイトとのながい付合い / 下坂幸三
  石井均にまつわる“あの日たち” / 清水邦夫
  三木宮彦『ムンクの時代』 / 大森健一
  メリヨンと一九世紀パリ 気谷誠 『風景画の病跡学:メリヨンとパリの銅版画』 を読む / 伊集院清一

■連載――触覚と文化*10
  把握と現実 VR論 Ⅱ / 港千尋

■insomnia
  何故 ウィリアム・バロウズなのか / Sugi・Goto

特集=映画の心理学  

 

【メロドラマ、そしてヒッチコック】
メロドラマの精神分析 / 加藤幹郎
メロドラマとは何か? / ジェフリー・ウェル‐スミス (訳=米塚真治)
視覚的快楽と物語映画 / ローラ・マルヴィ (訳=斉藤綾子)
[解題] マスキュリン/フェミニン、あるいはフェミニスト映画理論と精神分析の文脈 / 斉藤綾子
スコッティの悪魔の記号論的読解 / 斉藤綾子
『サイコ』 締め出された父‐の‐名 / スラヴォイ・ジジェク (訳=中塚尚子)

【ハリウッドの心理学】
ハリウッドの「性感帯」 / 岡野憲一郎
母の役をつとめるアメリカ喜劇映画の男たち / 濱口幸一
銀幕の裏側 ハリウッド小説の背信 / 若島正

【ヒーロゥの心理学】
ハンフリー・ボガートの心理学 / 加藤幹郎

【映画の精神分析】
シネマ・ワークの研究へ 精神分析から映画をどう見るか / 小此木啓吾

【ホラーの心理学】
『エイリアン』とメラニー・クラインのセレナーデ / グレン・O・ギャバード (訳=和田秀樹)

【セクシュアリティー】
子どものエロティシズム 十二歳の映画論 / 平島奈津子
視姦された映画とマゾヒズムのまなざし バルト/ドゥルーズの映画鑑賞 / 長谷正人
殴る男 キスして、殺して。ジム・トンプソンのパラノイアワールド / 滝本誠
可視化のメディア「レズビアン・フィルム」 / 掛札悠子

【ヴァーチャル・リアリティー】
電脳映像と身体 / 布施英利

【ナチズムを予兆したファンタジー】
山岳と現代性 ワイマール時代の山岳映画再考 / エリック・レンチュラー (訳=夏目康子)

【心理戦としての恋愛映画】
プロパガンダか「究極の障害」か 冷戦と東西ドイツ映画 / 瀬川裕司

【比較文化論の視座】
社会的理論の境界を越えて 『リビングオンTOKYOタイム』 の学際的分析
 / ジェローム・F・シャピロ (訳=矢部知子)

【シネマ・サイコロジー】
映画あるいは枠の中の映像 / 渡辺良弘
映画を読み解く心理学 / 横田正夫
「映像心理学」の可能性を探る / 中島義明
心理学者のみた心理学映画 ベスト24 / 藤原武弘

■連載――自転車旅行主義[cyclotourismisme]*11
  ヘルメットのある路肩 / 香山リカ

■連載――アンの迷走 モンゴメリーと村岡花子*15
  隠された刃 / 小倉千加子

■海外研究レポート
  A・メルッチの『現在のノマド』あるいは『変容する自由』について / 岩崎稔