1992/04 神経心理学の現在

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア

定価1,046円(本体951円)

発売日1992年4月

■Compositions libres
  こころと心臓 追悼・秋山さと子 / 矢川澄子
  昨今の青年期患者の病像について / 成田善弘
  昔話の中のロシア人 / 中村喜和

■連載――触覚と文化*4
  天使は何色? 2 クライシス / 港千尋

■連載――異常体験の心理学*16
  憧れのバナナ・モチから穿たれた「ヒトに憑かれた」主体論 / 吉福伸逸

特集=神経心理学の現在 

 

【脳の構造と機能】
快楽中枢からみた脳と精神 / 滝川守国
前頭葉顆粒皮質と知性の前駆活動 / ポール・D・マクリーン (訳=法橋登)
[解題] ポール・D・マクリーンと“エピステミクス” / 法橋登
精神分裂病の左大脳半球異常説 / 島田睦雄
大脳の非対称と情動 発達と個人差
 / リチャード・J・デイヴィッドソン+ネイサン・A・フォックス (訳=谷口高士)

【辺縁系と側頭葉】
クリュヴァー・ビュシー症候群 / 波多野和夫
てんかんと情動 / 河合逸雄

【アフェクティヴ・ディスオーダー】
発作性の感情障害 / 井上有史
生体リズムと感情障害 / 佐々木三男+伊藤洋+松永直樹
脳損傷による感情障害 / 小林祥泰
脳卒中と感情障害 / 濱中淑彦+吉田伸一

【言語と感情】
近年の臨床的観察を踏まえた上での心身症の症状形成における精神力動的機制の再考
 / ピーター・E・シフォニオス (訳=熊野宏昭)
[解題] アレキシシミアと神経心理学 / 熊野宏昭
ことばが感情を表すとき 感情の表出と言語の人称的構造について / 滝浦真人

【記憶と感情】
パペツの感情‐記憶回路 感情のメカニズム / 杉下守弘

【失認の神経精神医学】
病態失認をめぐって / 高山吉弘
妄想知覚の神経心理 分裂病の「状況意味失認‐内因反応」仮説の起点 / 中安信夫

【総論】
感情・情動の心理学 / 山崎久美子
神経心理学と精神医学の接点 感情、記憶、および分裂病をめぐって / 臺弘+杉下守弘

■研究=エロスとタナトス
  なぜ死の欲動なのか? 精神分析における生と死(承前) / ジャン・ラプランシュ (訳=榎本譲)

■研究=死のぜいたくと祖霊の貧しさ
  空虚な場所 共同体と死 4 / 佐々木孝次

■連載――自転車旅行主義[cyclotourismisme]*4
  誘惑するなら停車中に / 香山リカ

■海外研究レポート
  「触発的紐帯」へ向けて Mikkel Borch‐Jacobsen ; Lien Affectif / 上野俊哉