1995/10 〈エス〉とは何か

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定価1,281円(本体1,165円)

発売日1995年10月

■Compositions libres
  木葉井悦子さんのこと / 堀切直人

■連載――草と風の癒し*10
  美しい異端・「大地なる母」への祈り / 宮迫千鶴

■insomnia
  タカさんも瞬くんも発熱 極私的大真面目看護通信 / Sugi・Gochi

特集=〈エス〉とは何か  

 

【ポスト・フロイトのエス】
フロイト以後の流れにおけるエスの位置づけ / 小此木啓吾
エスは何処に クライン派対象関係論でのエスの場所 / 松木邦裕

【ドイツ思想史から見たエス】
〈エス〉とは何か 「あいだ」から根源的生命へ / 木村敏+小林敏明

【エスから捨象されたもの】
それはエスではない / 妙木浩之
治療場面で「エス的な願望」は満たされるべきか? 「禁欲原則」の再考 / 岡野憲一郎
対象関係とエス / 平島奈津子

【エスの積極的読み替え】
リンチ状無意識 / 斎藤環
ドゥルーズ=ガタリの〈エス〉と臨床問題 / 吉沢順

【フランス現代思想から見たエス】
開かれた〈エス〉に向けて 分裂症過程と狂気の考古学 / 宇野邦一+丹生谷貴志

【ラカンとレエルの次元】
エス‐悪、自我‐悪、超自我‐悪 / スラヴォイ・ジジェク (訳=松浦俊輔)
死の名 / クロード・ラバン (訳=榎本譲)
Wo Es war,soll Ich werden. / 向井雅明
エス・エス・エス! フロイトのアンチテーゼ狩り / 南淳三

【テクスト・非人称・エス】
歩行するエスの行方 古井由吉論・序 / 芳川泰久

【エスと生命原理】
エスとの対話 ゲオルグ・グロデックの治療理念 / 野間俊一

【集団心理学のエス】
〈エス〉の解放 自我とエスをめぐるものぐさ精神分析夏季特別講座 / 岸田秀+園田恵子

特別掲載
  自分自身で考え、自分で死んでいくということ / ティモシー・リアリー (訳=菅靖彦)

■研究
  原罪としてのコギト 『生命のかたち/かたちの生命』 を読んで / 兼本浩祐

■海外研究レポート
  反核のセンシビリティ フランス核実験反対運動の欺瞞 / 竹下節子