1995/08 カルト

-終末観と救済論-

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定価1,281円(本体1,165円)

発売日1995年8月

■Compositions libres
  ジャーナリズムはテレビにしか存在しない? / 藤脇邦夫

■連載――草と風の癒し*8
  「からだがけ」で我執をとる / 宮迫千鶴

■insomnia
  瞬くん大ケガ・・・ 極私的大真面目看護通信 / Sugi・Gochi

特集=カルト 終末観と救済論

 

【宗教と精神医学】
信教の自由とマインドコントロール / 高橋紳吾
薬物とマインド・コントロール / 山登敬之

【妄想の楽園から現実の荒野へ】
泥海の中から 阪神と霞ヶ関の狭間で / 永瀬唯

【経験論的カルト批判】
非カルトという癌 / 三浦俊彦
愛の製造工場を訪ねて 自己開発セミナーのカリキュラム分析 / 赤池学

【折伏のメソドロジー】
危険なカルトを見わける方法 / 菅靖彦
カルトに引き込む五つの階梯 / フーゴ・シュタム (訳=山本泰生+森本浩一+村井翔)

【終末論のプロブレマティーク】
転生する時代 シャーマンが読み解く変動の世紀末 / 述=松堂玖邇 構成=田中祥平
身体の拡張、社会の縮減 終末論を渇望するカルトの精神構造 / 土井隆義

【コラージュ宗教の破綻】
終末論と集団の病理 「オウム・エニグマ」解釈の試み / 小田晋

【宗教を超えて】
霊性の現在と未来 / 岡野守也

【脱カルトの可能性】
“初めての大人”との出逢い方 / 平島奈津子
圧殺される若者たちの形而上的な問い / 渡辺恒夫
オウム的であるということのゆくえ / 東玲子
自我からセルフへのシフト 意識変容は世界を変えるか? / 吉田豊

【反国家/世紀末/幻想】
国家が脅威を感ずるとき 戦後日本政治とカルト集団 / 朝倉喬司

■中村桂子・対談連載*最終回 「ゲノム」の見る夢――自己創出する超領域の知
  「あいまいさ」の原理のために スーパーシステムとゲノムの認識学 / 多田富雄+中村桂子

■研究
  ポリフォニックな他者/母 芥川龍之介 『歯車』 の病理構造 / 小林敏明

■海外研究レポート
  「象徴的効用」の効用 R.Nozick ; The Nature of Rationality / 一ノ瀬正樹