1995/06 脳とセックス

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定価1,174円(本体1,068円)

発売日1995年6月

■Compositions libres
  青森の花 / 鈴木正彦

■連載――草と風の癒し*6
  夏の砂浜、内なる毒をめぐって / 宮迫千鶴

■insomnia
  日本近代文学と「きんたま」 / 山崎伸江

特集=脳とセックス  

 

【快楽はどこからくるのか】
快楽神経こそ創造力を生み出す / 大木幸介
性欲中枢はどのような構造になっているのか / 大村裕
脳刺激と報酬 二〇年後の「快楽中枢」 / S・ジャック (訳=呉田陽一)

【脳と〈性〉】
リプロダクションと欲望、どちらが先立つか? 脳進化の観点から / 澤口俊之
男の脳と女の脳 / 杉下守弘

【脳損症と性欲亢進】
定位脳手術による視床下部切裁術施行後の精神医学上・神経心理学上の知見
 極端な性的攻撃性を有する臨床例において / G・ディックマン他 (訳=村田知樹)
人間における快楽と脳の活性化
 オルガスム状態での深部および表面の脳電位 / ロバート・G・ヒース (訳=村田知樹)
抗パーキンソン病治療に伴う過度性欲 / R・J・ウィッチ他 (訳=宮田泰輔)
てんかんにおける性行動 仮面てんかん、過剰連結仮説から、性ホルモン仮説へ / 兼本浩祐

【罪へと走らせるもの】
異常性欲と犯罪 / 原淳

【性行動の生物学】
“性の起原”をめぐって マーギュリスの生命論 / 長野敬
ゾウリムシの処女膜は感じるか 下等動物の性と快楽についての私見 / 赤池学
動物の性生活 / 蔵琢也

【記述された快楽】
彷徨する快 / 山口椿
Sex,Drug,and My Life 快楽原則の此岸 / 青山正明

【快楽とクスリ】
エンドルフィン : 快楽のもと? / C・H・ホウクス (訳=山口尚子+吉田裕孝)
性欲を制御する物質 ロイモルフィンとの出会い / 東條克能
アルコール : 薬物として / D・J・ナット+T・J・ピーターズ (訳=田代健)
薬物中毒と快楽 / 村上千鶴子

■研究
  少女まんがの進化と逸脱 オカルト・ホラーコミックの功罪 / 東玲子

■研究=思春期病棟から
  患者にどこまで制限を加えるのか? / 岡野憲一郎

■海外研究レポート
  近代普遍知探索の全能幻想
   ブライアン・アップルヤード 『現在を理解する――科学と近代人の魂』 にみる / 浜口稔