1996/12 〈こころ〉はどこへ行くのか

-こころの科学の未来に向けて-

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定価1,388円(本体1,262円)

発売日1996年12月

特別掲載
  境界での/をめぐる対話
   / トリン・T・ミンハ [インタヴュアー=岡真理+鄭暎惠] (通訳=小林富久子)
  女性の身体政治学 ファット・フェミニズムの挑戦 / ロリー・エディソン+デビー・ノトキン+落合恵子

■連載――精神鑑定ノート*12
  鴛鴦相戮 夫婦間殺人の精神鑑定 / 小田晋+三輪修嗣+村上千鶴子+青島千鶴子+野村正文

■連載――幻想組曲 Scientia*9
  もう一つの大岡裁き / 林一

■insomnia
  ミステリー・オブ・ザ・タランチュラ / 東玲子

特集=〈こころ〉はどこへ行くのか こころの科学の未来に向けて

【臨床と理論の往還】
ラカン派の精神分析とオートポイエーシス / 花村誠一+新宮一成
箴言の基体としての精神病理学 / 斎藤環
post‐lacanienの時代に / 十川幸司

【こころの科学の可能性】
『イマーゴ』――その理想と現実 / 小此木啓吾
「心の深層」のゆくえ / 妙木浩之
精神病理学の彼岸にむけて / 内海健

【日本と精神分析】
春画のなかの子どもたち / 北山修
アホリズム / 藤田博史

【こころをめぐる問題】
精神の脱テリトリー化 / 吉沢順
「女性である」ことをめぐって / 平島奈津子
無意識の主体を我々は罰することができるのだろうか 再び、宮崎勤について考える / 兼本浩祐
「香山リカ」と『イマーゴ』の行方 / 香山リカ
もう一つのクレオール / 芳川泰久

【精神医療と医の現場】
「精神分裂病」時代の終焉 / 森山公夫
「死の自己決定権」と「共鳴する死」 / 小松美彦
現代医療とナチズム イデオロギー・自己決定・精神病理学 / 小俣和一郎+市野川容孝

【脳からこころへ】
脳から見た心理研究の未来 / 杉下守弘

【こころの声】
快楽原則の彼方の機械 / 宇野邦一
Imago, imago, imago / 下河辺美知子
サイキックな火薬庫だったね / 高山宏
身体論のゆくえ / 石光泰夫

【こころの時代の帰結】
キチガイの将来 / 村崎百郎
まばゆいあなたへ ある症例 / 三浦俊彦

【精神の考古学】
シャーマニズムに時代を救う鍵がある? / 安藤治
ユング心理学の未来 / 入江良平+鈴木晶

■研究=自閉症と精神分析
  フランセス・タスティン : その生涯と仕事・2 / 福本修

■研究=野口晴哉と未来
  天使の医学(承前) / 永沢哲

■研究=少女まんがとジェンダー・パニック
  セクシー・ボディに少年の気概 / 東玲子

■海外研究レポート
  分析者たちの面接室 ロバート・ヒンシェルウッド 『クリニカル・クライン』 / 福本修

■imago1990年1月号-1996年12月号 総目次