定価1,174円(本体1,068円)
発売日1996年1月
■Compositions libres
ゆらぎとゆがみのなかの死 / 小松美彦
■新連載――精神鑑定ノート*1
鑑定の狂気誌と邪宗門 / 小田晋
■insomnia
RUPEES TEN 底々極私的大真面目看護通信 / Sugi・Gochi
特集=ヒトの意識の誕生
【意識の起源】
胎児行動の個体発生過程はどこまで解っているか / 小柳孝司
新生児の意識 / 花田雅憲
新生児・乳幼児の行動と中枢神経発達に関する研究 プレヒトゥルの新生児行動学 / 白瀧貞昭
神経系の発達初期における連続性と変化 / H・F・R・プレヒトゥル (訳=白瀧貞昭)
【認知の諸相】
新生児期の母子相互作用 ハイリスク新生児とその母親の場合を考える / 柏木宏介+白瀧貞昭
胎内の音環境 / 今泉敏+志村洋子
新生児の初期知覚 鹿児島における早期産児の研究と早期産児の知覚研究の意味 / 大坪治彦
【精神分析と母子】
幻想的相互作用 / セルジェ・レボヴィシ (訳=吉田豊)
情動的自己 : 乳児期から続くものそして変わるもの / ロバート・N・エムディ (訳=阿比野宏)
多様な母親 乳幼児治療における、母親の表象世界の役割を概念化するためのモデル
/ N・スターン‐ブラシュウェイラー+D・N・スターン (訳=嶋田誠)
【意識の論理学】
志向性および自然界におけるその位置 / ジョン・R・サール (訳=弓削隆一)
生物意味論 / R・G・ミリカン (訳=笠松幸一)
【認知の論理学】
生命=認知 〈人口生命〉の認識論および存在論的意義 / ジョン・スチュアート (訳=長尾力)
認知システムとしての選択主義システム / ベルナール・マンデリック (訳=長尾力)
【胎児学と精神分析との対話】
ヒトの意識の誕生
胎児/新生児の連続性からみた神経細胞システムの基本ユニット / 小林登+小此木啓吾
■研究
自己破壊的行動の子供時代の起源 / B・A・ファンデア・コルク他 (訳=佐野信也)
■海外研究レポート
記述的精神病理学の新たな展開 A.Sims ; Symptoms in the Mind / 吉田和弘