定価1,430円(本体1,300円)
発売日2010年3月
ISBN978-4-7917-1209-0
■連載――ヴィータ・テクニカ 第6回
生命における主体/生態における視点 中 内部観測について / 檜垣立哉
■連載――和辻倫理学とは何か 第12回
文化共同体としての民族とは 〈文化〉を〈民族〉で語ってしまうこと / 子安宣邦
■連載――リハビリテーション身体論 第10回
ポパーとリハビリテーション 科学的で芸術的な治療であるために / 宮本省三
■連載――家族・性・市場 第52回
差異とのつきあい方 / 立岩真也
特集=医療現場への問い 医療・福祉の転換点で
【インタヴュー】
「医療的ケア」 が繋ぐもの / 杉本健郎 [聞き手=立岩真也]
【医/病の思想】
病苦、そして健康の影 医療福祉的理性批判に向けて / 小泉義之
【医療福祉政策】
海図なき医療政策の終焉 / 猪飼周平
家族の余剰と保障の残余への勾留 戦後における老いをめぐる家族と政策の(非)生産 / 天田城介
【医療への審問】
精神医療に代わるもの フランコ・バザーリアと精神病院廃絶の思想 / 美馬達哉
人工内耳は聴覚障害者の歌を聴くか? / 上農正剛
ヒポクラテスの切っ先 / 吉野靫
【生/死の位相】
爛熟する生権力社会 「臓器移植法」 改定の歴史的意味 / 小松美彦
新薬開発 貧しい人々を除外すべきか? / トマス・ポッゲ (訳=的場和子)
南の国々から広がる地球規模疾病負荷(GBD)との闘い / 斉藤龍一郎
【医療の論理】
予防接種という〈衛生〉 種痘の歴史の反照から / 香西豊子
【医療と福祉のあいだ】
医療的ケアに踊る ALS‐D 08-10 / 岡本晃明
■研究手帖
メシア的普遍 / マーク・ウィンチェスター