現代思想2011年8月号 特集=痛むカラダ

-当事者研究最前線-

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現代思想2011年8月号 特集=痛むカラダ

定価1,430円(本体1,300円)

発売日2011年8月

ISBN978-4-7917-1231-1

新連載――ヴォイドへの旅 第1回
  核と骨 / 港千尋

■連載――ヴィータ・テクニカ 第21回
  ヴィータ・テクニカ問題集 中 / 檜垣立哉

■連載――家族・性・市場 第69回
  社会派の行き先・10 / 立岩真也

特集=痛むカラダ  当事者研究最前線

【討議】
痛みの記憶/記憶の痛み 痛みでつながるとはどういうことか / 熊谷晋一郎+大澤真幸

【当事者研究】
痛みの記憶 成長の終わり いまの始まり / 綾屋紗月
痛みを麻痺させること・痛みを再獲得すること
 なぜ私は過食嘔吐と飲酒をやめられなかったのか / 池野麻子
痛みの表現 身体化された主観性とコミュニケーション / 稲原美苗
「痛み」 の認識論の方へ 文学の言葉と当事者研究をつないで / 岩川大祐

【臨床】
訪れる痛みと与える痛み / 信田さよ子
災厄のもたらす身体 被災地から性産業へ / 宮地尚子
慢性痛リハビリの臨床 / 本田哲三+本田玖美子+高橋理夏

【哲学】
傷の感覚、肉の感覚
 その後は、叫ぶ人はもう誰もいなくなるだろう。耳に栓をする人もいなくなるだろう。(サルトル) / 小泉義之
痛みのシステム現象学 / 河本英夫
リズムの破れ・メトニミーとメタファー 心的外傷と主体形成 / 村上靖彦
痛みと痛み関連の現象のオントロジー(分類体系)に向けて
 / バリー・スミス+ワーナー・セウスター+ルイス・ゴールドバーグ+リチャード・オーバック
    (訳=稲原美苗+河野哲也)

【社会学】
もし私が痛みを感じているのならば、私はとにかく何かを感じているのだ
 痛みの医療社会学的考察 / 美馬達哉
社会的な痛み / 粥川準二
性と障害をトランスするためのノート / 杉田俊介
「知的障害」 を関係で捉えかえす 痛みやしんどさの押しつけを回避するために / 三井さよ

■研究手帖
  三・一一と弾圧についてのノート / 後藤愛由美